5/6 鳴滝山〜東山

 GW最終日、5/1に続き鳴滝山から東山へ行ってきました。以前から気になっていた1246m〜1228mピーク辺りですが、鳴滝山山頂からそちらへ地籍調査の切り開きがあること、下草がなく歩けそうなこと、が前回の山行で判ったので行ってみることにしました。ただ前回と同じルートからではつまらないので、南側の芦津渓谷側からアプローチすることにしました。
 5時前に自宅を出て、7時過ぎに芦津渓谷を通過、更に大乢に向けて車を走らせていると道路脇にちらほら雪が出て来て、本日の目的地まであともう少しという所でついに雪で通行不能になりました。強引に行って行けなくもありませんでしたが、あともう少しだったので、手前に駐車して歩くことにしました。林道にまだ雪が有るとはちょっと予想外でした。
 7:58に出発し、600m程歩くと今日のスタート地点としていた東山宿舎跡に着く。中国自然歩道の古い案内板と道標があり、奥に作業小屋がありました。何処から取り付くか右往左往し、左にちょっと戻った辺りから沢を渡る橋があったので橋を渡ってちょっと登ると作業道に出ました。地図に載っている林道と繋がっているようなので林道から行った方が良かったようです。作業道からは正面の植林の中の谷筋を登り、登り切った所を右に進むと1228mピークへ続く尾根となります。暫くは植林でしたが、途中から自然林となり大木も多くなかなか見応えがあります。傾斜も緩く下草も無いので道は有りませんが歩き易い尾根です。登るにつれてネマガリダケも現れますが、何れも疎らで藪になっている所は有りませんでした。スキー回転競技の旗門の様にストックでかわしながら進みます。
 9:20に1228mピークに着く。ここまでは色褪せた赤テープが所々付いていましたが、ここからは真新しい地籍調査のピンクのテープが付けられ、1246mピーク方面へ切開きがありました。左に進み先ずは本日の目的地である1246mピーク方面へ行きます。直ぐにかなり急な斜面を降りますが、この辺りはネマガリダケの藪だったようで切屑が地面を埋めているので慎重に降ります。正面に1246mピーク辺りの森が見え、美しいブナ林に期待が高まります。そして、右に目を向けると恩原三国山山塊の奥に大山も微かに見えました。もう1、2時間早く来ていればもっとはっきり見えていたことでしょう。鞍部まで下ると左右に沢があり分水嶺といった地形になっていました。そこから最初のピークへ登って行くと左手に芽吹いたばかりのブナ林が広がり新緑の美しさに暫し足を止めて見入ります。最初のピークを越えると尾根上にブナの巨木が「ここの主」といった感じで立っていてこれも見事でした。1246mピークへは右へ進みますが、そちらは後にして先ずは左に進み、1228mピークへ向かう尾根から見えていた辺りに行ってみます。遠くから眺めた感じでは下草がなく何処でも歩けそうな感じでしたが、実際は疎らながらネマガリダケが生えていました。その中一番奥まで行くと、そこにもブナの大木がありました。尾根をちょっと外れて斜面を少し下ると鳴滝山〜東山の南面が見え、広範囲にブナ林が広がっているのが判りました。一旦戻って今度は1246mピークへ行ってみます。地籍調査の切開きは更に続いているようですが、今回はここまでとし1228mピークへ引き返しました。この辺り、思った通り素晴らしいブナ林の広がる一帯でした。
 11:47 1228mピークまで戻り、鳴滝山へ向かう。直ぐに左に折れ少し下ると鳴滝山山頂への急登となります。この辺りのブナ林も素晴らしく、ちょっと登っては足を止め景色を眺めながら登ったのでそれ程苦しくなく登ることが出来ました。
 12:26 鳴滝山山頂着。ここで暫し休憩し作って来たおにぎりを1つ頬張りながら足の状態を見ます。今日も注意して歩いたつもりでしたが、ネマガリダケの切り株に何度も足をぶつけたので、ズボンには2か所穴が開き、下に履いていた圧着ソックスにも穴が開いていました。足は傷々で出血している所も。面倒くさいのでやりませんでしたがもっとケアして来るべきでした。鳴滝山から東山へは前回と同じルートですが、ブナが芽吹き新緑の景色となり前回とは様変わりしていました。丁度良いタイミングで2回来たようです。
 13:53 東山山頂着。今日も誰もいない山頂でした。吹き渡る風が心地よいので、切り株の上に腰を下ろし30分ほど休憩したあと、大乢へ向け降ります。こちらは切り開かれて何年も経つので歩き易くなっているかと思いましたが、まだネマガリダケの切屑が落ちていてそれ程でもありませんでした。それでも切屑を踏むとバリバリ割れたりするのでもう少し時が経てば歩き易くなるかもしれません。
 途中にあるピークまで降りると前回ここを歩いた時に少し降りてみた地籍調査の切開きを降りることにしました。最初が急な下りでしたが、途中から緩やかになります。ピンクのテープは落ちているものも多くありましたが、杭が短い間隔で設置してあるのでそれを頼りに降ります。周りは左側が植林、右側が自然林で尾根上は植林の場合が多い感じでした。朝登った尾根からするとあまり見所は無いようです。途中、小さな沢があり水が尽きて来ていたので助かりました。冷たくて美味しいのでペットボトル1本分一気飲みでした。1100m地点で右に90度曲がらないといけませんでしたが、気付かず少し真直ぐ降りてしまいました。登り返すのも面倒なので、植林の中の急斜面をトラバースして正しいルートへ復帰しました。そこからは植林の中を降りて行くと左に車道が見えて来てあともう少し。
 15:55 東山宿舎跡の作業小屋の所に降りる。降りた所に小さな祠がありました。GW最終日なのであまり遅くなりたくありませんが、まだ時間があるので、林道を終点まで行ってみることにしました。歩き出すと、植林の中、あまり日も差さないので、この辺りは雪が結構残っていました。その中、釣りの人でしょうか?踏み跡がありました。林道は地図通りの所で終点でした。その奥に進むと沢があり、上を見ると地籍調査のテープが見えたので、林道終点から鳴滝山〜東山の鞍部に続いているのかもしれません。また、林道終点より400m程手前にも左斜面へ上がるように地籍調査の跡がありました。ここからも鳴滝山〜東山の縦走路へ続いているのかも知れません。GW終盤になってやっと体が癒えてきたので、最後、林道の下りだけ走って下ることにしました。
 17時丁度に駐車地着。1246m〜1228mピーク辺り、期待通りに素晴らしいブナ林の森でした。また紅葉の季節に是非行きたいなと思います。その前に、1246mピークから先の踏査もしたいですね。

林道の雪

東山宿舎跡

作業道

1228mピークへ続く尾根

古木のオブジェ

ブナの巨木(1)

1228mピーク

1228mピークからの下り

1246mピーク辺り

恩原三国山山塊の左奥に大山

新緑のブナ林

ブナの巨木(2)

残雪とブナ(1)

鳴滝山〜東山南面

残雪とブナ(2)

1246mピーク辺りの眺め

鳴滝山への上りの途中からの眺め

鳴滝山山頂

鳴滝山と東山の鞍部辺り

東山山頂

東山山頂からの眺め(南側)

小さな沢で水分補給

林道終点

今回のルート(紫色)