5/7 大ボウシ〜赤西山〜三室山〜高倉

 GW最終日は4/2に歩けなかった赤西山〜三室山間をカバーすることに。でもそれだけじゃ面白くないので、まだ登っていなかった大ボウシも登ることにしました。
 スタートは大野と言う集落の八大龍王権現という神社。カーナビでは田舎の集落の詳細は表示されないので、最後はスマホの地図で確認しながら到着。個人的な用途からすると都会の詳細地図より田舎の集落とか林道とかに詳しいカーナビが欲しいところです(^^;八大龍王権現、大きな御神木の下に社があって趣があります。その横に広場があり、そこに駐車させて貰いました。
 7時過ぎに神社から山に向かって取付き、先ずは左に新しい堰堤を見ながら急な尾根を登ります。ストック無しで足だけで登ると脹脛がパンパンになりそうな急斜面、一か所平坦部があり更に登ると531m地点。傾斜が少し緩くなり、次の平坦部に出た所で植林が終わり、クヌギ、コナラ、アカマツなどの明るい林に。新緑に心癒されます。風が吹いてこの間の暑さが嘘のように半袖だと寒いくらい。所々植林が尾根に達している箇所もありますが大半は自然林、幅の広い尾根は下草も無く歩き易く、登るにつれ傾斜も緩くなり快適に登高。
 1時間半程で大ボウシに到着。際立った山頂と言うよりも長大な尾根の1ピークといった感じ。一番奥に進むと展望があり、これから歩く尾根の続きや、その先に波佐利山、赤西山、三室山が一望出来ました。長大な尾根のまだ半分ほど、分岐まではまだまだ距離がありそう。
 大ボウシまではほぼ下りはありませんでしたが、ここからは細かなアップダウンを繰り返します。ブナも所々あり、既に青々とした葉を茂らせているものもあれば、まだ芽吹いていないものもあり、面白い。扇ノ山にしようか迷いましたが、今日はこちらにして正解だったかな。
 2時間40分程で波佐利山〜赤西山間の分岐点に到着。距離6km弱、長い尾根でした。ここから赤西山間は一昨年の秋、一度歩いているので既知の部分。尾根上を歩き難い部分は先人に従い尾根を少し外した踏み跡を辿ります。赤西山は山頂部に大木も多く、前回訪れてお気に入りになりましたが、また訪れることが出来ました。赤西山から三室山の眺めもなかなかのもの。
 暫し景色を楽しんだら三室山へ向け鞍部に降ります。下草もなく(あっても倒れた状態)何処でも歩けるので広い尾根の上を適当に歩きます。初めてのルートで景色も良いので、ここは写真を撮りながら時間をかけて歩きます。1174mピークからの尾根との合流点は細い木が林立。「こんな感じだったかな?」と思うくらいに様変わり。4/2はこれらの木が埋まるくらい雪が堆積していたようです。この近くに盆栽のような杉があったことを思い出しましたが、少し奥なので止めました。
 ここまで藪な部分はまったくありませんでしたが、三室山山頂近くだけはまだ藪かなと思いながら、三室山への上りへ。登り始めは枯死したネマガリダケばかりで「このまま」と思いましたが、あと200mくらいの所からまだ元気なネマガリダケも残る状況となり、それを避けながら登ります。最後、残雪が残る部分があり、残雪を伝い山頂東端へ。
 12時半に三室山到着。ここまで距離10.7kmくらいでした。お昼時、大勢の登山者で賑わっているかと思いきや1組だけでした。GW最終日は家でのんびりかな?景色をおかずに爆弾おにぎりを一個補給したら、大通(おどれ)峠へ降ります。ここも無雪期では一昨年秋に歩いています。その時はまだ踏み跡程度だったように思いますが、歩けると判って下山路に使う人が多くなったのか、すっかり「道」になってました。
 大通峠からは加地川へ降ります。まだ疲れていなかったので走って降りていたら、カーブの先に動物のあばら骨の部分が道路に転がっていてビックリ。大きさからして鹿のものでしょうが、お肉は隅々まで綺麗に食べられてました。しかし、他の部分の骨は何処に?鹿の死骸を見たのは三嶺〜剣山の縦走路で見て以来かな。これだけたくさんいたら、人の目に付くところで死んでいても珍しくはないか。
 小通峠への林道との分岐手前には中江の一本杉という大木があり足を止める。周りの植林された杉が成長し、同じ色で一見判らなかったが、よく見ると植林された杉よりかなり大きいことが判った。広葉樹の中にあの杉が1本立っている姿が見たかったな〜。林道分岐には林道開通記念の碑があり、植樹された山桜が満開でした。ここで沢水を飲みながらどうするか検討。今日は時間も余力もあるので、高倉も登ることに。
 高倉へは小通峠への林道の最初のカーブから派生林道に入って直ぐの所から取り付き、真東の尾根に出たら直登します。かなりの急登に加え、尾根にも植林してあり右に左に木を避けながら、登り易い所を選びながら登るので、思いの外時間がかかり、40分程かかり山頂へ。山頂には標識やテープの類も何もありませんでした。地図にも山名が載っている山なので一度は踏んでおこうと登ってみましたが、無雪期に登ることはもうないかな。また残雪期にくらますに登る時にコースの一部として通過することはあるかも知れませんが・・・。下りは早くあっと言う間に下山。
 あとはひたすら林道を下って大野へ。走って下りますが、花があれば写真を撮り、沢沿いではサンインシロカネソウがないか探したり、そんなこともしていたので結局歩くのと時間的には大差無かったかも。17時前に駐車地に帰着。距離27km程でした。今回は全部登山道として整備されたコースではありませんでしたが、三室山山頂直下の少し藪な部分と高倉以外は歩き易く、お気に入りのコースになりそうです。夏場は状況が変わるかも知れませんが、春や晩秋に歩くにはおすすめのコースかと思います。

大野集落の八大龍王権現

神社から山に入ります。

だだっ広い大ボウシ山頂

大ボウシからの眺望

大ボウシを少し過ぎた所から氷ノ山を望む

新緑のブナ

赤西山

白骨樹

赤西山山頂

赤西山から三室山を望む

三室山への途中、赤西山を振り返る。

三室山へ上り始めた辺り 枯死したネマガリダケばかり

山頂手前のちょっと藪な箇所

三室山山頂

三室山山頂から歩いたコースを振り返る。

大通峠コースの途中からの眺め

秋はマユミの綺麗な所

中江の一本杉

高倉山頂

高倉山頂からの眺望

タムシバ

ミツマタ

イチリンソウ

加地川の渓流が綺麗でした。

紫色が今回のコース