OSJ氷ノ山山系トレイル50マイルレース 雑感その他

もう1週間経ちましたが、雑感など。

【コース】
 ブン廻しコースは日頃から登山者も少ないし、紅葉も終わり登山者も減る時期ということで無難な選択だと思う。氷ノ山のたくさんある登山道を登ったり降りたりを繰り返せばトレイル率を上げられますが、兵庫県側は登山者も多いから難しいかな。鳥取県側は急峻な地形なので3つある登山道はどれも急。仙谷コースがそれほど危険とは思いませんが、一番走って降れないコースを選択したのはどうかなと思う。どうせ氷ノ山山頂まで行かないのだから氷ノ山越で降りても良かったのでは。その分距離も減るし。
 肥前畑からの峠越えの道は昔の地図に点線で載っているし、峠には石仏もあり、昔は利用されていた道だと思われますが、今はもう使われなくなった道を今回用に少し整備しただけといった感じの道でした。他に道が無いので仕方ないですが、尾根筋に道を付け直すとか出来なかったのかなと思う。スタッフのお姉さんが立っていた所をそのまま真っ直ぐ行くように道を付けたほうが良かったのではと思いましたが・・・。ここはハンガーノックで力が出なくなり、日没にもなって非常に苦しかった。
 今回これだけの長距離を走ると舗装路の下りが足に来るのが如実に判りました。反対にトレイルの下りは楽しいし足にも優しい。トレイル率がもう少し上がると嬉しいですが、中国山地の山にそんなロングなトレイルなど無いので未舗装林道や舗装路が多くなってしまうのは仕方ないですね。
 それから、コースマップですが、OSJのHPに載っていたものは所々違っていたし、何処が何処か判らないしで、正確なマップを載せていただきたかったなと思います。レースまでにコースの研究をしたり、近くなら試走したりするのも楽しみの1つだと思うので。
【距離】
 他の人のブログなど読むと、同じようにGPSでログを取っていた人もいて、GPSの記録ではやはり95km前後はあったようです。ちなみに私の腕時計の記録は101kmでしたが、そこまでは無いかな。95kmとしても15kmも違うのは違いすぎでしょう。速い人は良いですが、私のような完走ギリギリレベルでこの違いは大きいです。これももう少し正確な距離を示して欲しいところですね。
【制限時間・関門】
 レースだからもっと鍛えて速くなれば良いだけ、と言われればそれまでですが、全員が全員、順位やタイムを求めて走っているわけではなく、楽しく走って完走出来たら良いという人もいると思うので、もう少し完走率を上げるため制限時間24時間でも良かったのでは思います。あと、第3関門はギリギリ通過だからという訳ではありませんが、第3関門からゴールまでは3時間あり、全て歩いてもゴール出来ることを考えると、もう30分くらい後ろでも良かったのではと思います。
【エイド】
 最後のエイドでおにぎりとコロッケ。もう下りだけだし、そんなにカロリー要らないので、出来れば第2関門辺りで出して欲しかった。

ここからは個人的なこと。

【コンディション】
 1週間前の山行で風邪を引いたのはやはり痛かった。風邪を引いていても運動を始めたら案外頑張れる時もあるので、それに期待したが、前半はやはり何時もよりしんどかった。鼻水も止まらなく呼吸が苦しかった。

【ウェア】
 悩みましたが、暖かくなるということで
  上
   ・メリノウールのアンダーシャツ(半袖) 暑からず寒からず、やはり下着はウールかな。
   ・夏用の半袖ジップシャツ
   ・アームウォーマー(薄手)
   ・手袋
  下
   ・脹ら脛用サポーター
   ・SKINSのロングタイツ
   ・7分丈のナイロンパンツ
   ・メリノウールの靴下
  ザックの中
   ・替えのアンダーシャツ
   ・半袖のウィンドブレーカー
   ・長袖のウィンドブレーカー
   ・雨具上下
 になる。夜になって半袖のウィンドブレーカーは着ましたが、動いている分にはこれで十分でした。ただ、アームウォーマーは厚手のものの方が良かったかな。夜になって手先が思うように動かなくなった。この辺りも年を感じる部分だね〜。
 あと、脹ら脛用サポーターはそれなりに効果があったと思う。これまでのレースでは脹ら脛の筋肉が吊っていましたが今回は吊りそうな感覚はあったが結局吊ることはなかった。まぁこれは走り方に寄るところも大きいですが。

【靴】
 アディダスのアディゼロXTで走ろうかと思っていましたが、軽量な分、路面の凸凹が結構伝わり、長い林道とか辛くなりそうなのと、東山でネマガリダケの切り株にサイドを破いてしまったので変更。同じアディダスのカナディアTR3にしました。TR3は靴底のパターンが前作TR2とは変わり、より滑りにくくなっていて良いです。アディゼロより幅広なのも足に合っています。アディダスは安いけど作りはしっかりしていてお薦めです。
 そう言えば、ファイブフィンガーズで走っている人がいました。確か鉢伏山からの下り辺りで抜いた気がしますが、その後どうなったのかな。極めつけはサンダルか草鞋のようなもので走っていた人もいました。東因幡林道の後半辺りだったと思いますが、既に痛そうな走りになってたかな。いろんな人いますね。ファイブフィンガーズは買ったけど未だ使えてないです。

【食料】
 ザバスのピットインリキッド5本
 一口サイズのチョコレート30個程
 風邪で何時もよりカロリー消費が多かった分足らなかったかなと思う。チョコレートは食べやすいかと思いましたが、疲れてくると普段なら直ぐに口の中で解けるチョコレートもなかなか溶けず砕いて水で飲み込むことに。結局10個程余ってしまった。疲れていても楽に食べられるものをいろいろ試して見つけなくては。

【水分】
 エイドも7箇所あるし、林道脇で水を汲める場所も多数あるので、スタート時は500mlのペットボトル2本のみ。(口は自転車のボトルのようにワンタッチで開閉出来るものに変更)補給時にヴァームウォーターのパウダーを入れて使用。トータル4L程飲んだのでパウダーの数が足らなかった。
 ハイドレーションは吸うのが苦しいし、気管に入って咳き込むことも多く、また、残量が判らないので控えめに飲んでしまうので、今回は使用しませんでした。

【走り方】
 とにかく長距離(未知の距離)なので足の筋肉が疲労しないような抑えた走り方を心がけた。その甲斐あってか激しい筋肉痛に襲われることもなく終わることが出来た。こうして長距離を走ってみると内股の筋肉が鍛えられていないのがよく判った。それから途中非常に肩が凝った。これは腕を回すなど時々違う動きをすることで解消出来た。

【ナイトラン】
 ライトのテストでちょっとしたナイトランをしたことはありますが、これだけ長時間ナイトランをするのは初めて。この非日常性が良いですね、楽しめました。肥前畑から峠に出て霧の中のランや佐坊林道で前後にボツボツとライトの明かりが蠢いているのが印象的でした。

【声援】
 佐坊から秋岡の下りや秋岡からの上りで時間も遅いのに地元の人が応援してくれたのが嬉しかった。それから、秋岡でスタッフの人が「頑張れ」ではなく「ナイスラン」と言ってくれたのも嬉しかった。

【疲れ】
翌日は流石に上手く歩けなかったが翌々日には解消。疲れも思った程無かった。第3関門からゴールまでのゆっくりした走りが良い回復のプログラムだったのかも。ただ、足の裏の痺れは1週間程続いた。それから、翌日から何故か口の中が痛く、食事の時、味の感覚がなかった。過呼吸のせい?


さて、来年は? 今より走りがレベルアップしていれば出てみたいですね。