5/1 鳴滝山〜東山

 残雪期に行こうと思っていた鳴滝山〜東山ですが、機会を逸しGWになってしまいました。前回歩いたのは2001年4月7日、実に14年ぶりの探訪です。
 久々に気合が入り、4時半に家を出て、糸白見林道の入口には7時頃到着。林道に少し入ると鹿避けの柵があり、柵を開け閉めして入るようになっていました。以前は無かったと思うのでこの辺りも鹿が相当増えたのだろう。林道が未舗装になってちょっと走った所に駐車スペースがあったのでさっさと駐車し、準備して歩くことに。
 7時半出発。糸白見林道をひたすら登ります。歩き出して4km程、50分で林道分岐に到着。進入禁止の手前にある橋の所から右の林道に入り、直ぐにある朽ちた案内板の所から尾根に取り付きます。登り口は判り辛いですが、登ると直ぐに明瞭な尾根道となります。急な上りが多く、風邪からまだ復調出来ていないので、かなり辛い。気温も高く半袖シャツ1枚でも汗びっしょりになりながら登る。途中からブナ林に変わりますが、この辺りも下草がなく何処でも歩けるような森になっています。これもシカの食害なのでしょうか。1159mピーク辺りからは尾根上にネマガリダケも見られるようになります。地籍調査により刈り払われてもいますが、枯死してかなり後退している感じ。また何年か経つとまったく見られなくなるかも知れませんね。歩くには良いですが表土を保てなくなるので心配です。
 1159mピークを過ぎ少し上ると見覚えのある尾根となった。前回、林道から1つの尾根に取り付いてこの辺りに出たことを思い出した。そして更に少し上った所に右から作業道が来ていた。南側の八河谷川からの道がここまで来ているのだろう。そして最後に急斜面を登ると鳴滝山に着いた(9:40)。見覚えのある山頂の杉の木が大きくなっていた。 鳴滝山からは1228mピーク方面へも切り開きがあり、かなり魅力的。普段の体調なら寄り道するところですが、今日はそんな余力は無さそうなので止め、東山への縦走路へ向かいます。ここからは地籍調査により切り払われたネマガリダケの切り株に注意しながら歩きますが、体調が悪いと足元もおぼつかないので注意していても切り株によく引っかかります。切り口に何度も足をぶつけたり、しばかれたり。兎に角転んで刺さらないように歩きます。
 1250mピークからは南にも切り開きがあり下の林道へ降りられるのかもしれません。1204mの鞍部はブナの木が林立していたという印象が残っていましたが、久しぶりに訪れてみると、そうでもなく、脳内で勝手なイメージが出来き上がっていたようです。鞍部から東山へは次第に傾斜がきつくなり、なかなかに苦しい。前回もカンジキで這い上がるのに苦労した場所です。その急斜面を登り切ると頂上2つ手前のピークに着きます。東山山頂北側の谷筋にはまだ多くの雪が残っていました。
 11時 丁度3時間半で東山に到着。大乢から登って来た人がいるかと思いましたが、今日も誰もいない山頂でした。周りの山々を眺めながら山頂で暫し昼食タイムを取った後、前回踏査のため降りた東尾根を降ります。前回と違ったのは時が経って少し歩き易くなったのと「糸白見」や「東山」の標識が付けられていたこと。急な下り、ひざの痛みを堪えながら降ります。
 林道に降り、林道の反対側を見ると「糸白見」の標識。前回チェックした時は無かったので気が付きませんでしたが、降り道があるようです。当初は林道をのんびり帰る予定でしたが、こちらを降りてみることにしました。降りて行くと植林との境となっている尾根上を降ります。この辺りは道らしい感じでしたが、906mピークを過ぎると踏み跡もなくピンクのテープを頼りに尾根を降ります。傾斜もきつくなり落ち葉が積もってとても滑り易く、ストックを先に突いて慎重に降りても何度も転びそうになりました。その急傾斜が終わりるとテープに従い尾根を右に進みます。この辺りも下草が全くない森で何処でも歩けそう。鹿の鳴き声が近いと思ったらすぐ前を横切りもの凄いスピードで降りて行きました。「あんなスピードで山を駆けてみたいよね」なんて思いながら見送ります。
 林道にもう少しで降りられるかな、と地図を見ながら降りていたら、作業道に出ました。出た所にも「東山」の標識かあったのでルートは間違っていなかったようです。あとは九十九折に作業道を降ります。作業道は派生した道もあるようなので、下から登る場合、間違わずに取付点に着けるか難しそうです。地図に載っている林道まで降りると糸白見林道までは僅か。朝見逃していましたが、分岐点の橋の所にも「東山」の標識がありました。そして駐車地までも直ぐでした。結果的に丁度良い所に駐車したようです。13:10駐車地着。着替えると足がキズだらけでした。
 距離的には13kmちょっとでした。林道を帰る予定だったので距離的にはかなり短くなりました。下りに利用した尾根は急斜面が多く、しっかり踏まれた登山道でもないので、距離は短いですが登るのは体力を消耗しそうです。今回みたいに降り道として利用する方が良いかな。今回歩いてみて下草のない森が多いので、道は無いけど歩ける部分は多そうなので、色々なルートでアプローチ出来そうです。

糸白見林道の風景

林道分岐点

尾根取付点

2001.04.07 同じ場所 案内板がまだ綺麗なまま

10353mピーク付近

1159mピーク付近のブナ林

作業道が尾根に達していました。

鳴滝山山頂手前

鳴滝山山頂

2001.04.07 鳴滝山山頂

2001.04.07 鳴滝山から望む東山

東山への縦走路

縦走路からの眺め 1228mピーク〜1246mピーク辺りの稜線

縦走路からの眺め 奥に東山

1250mピーク辺り

1204m鞍部

2001.04.07 1204m鞍部

東山山頂北面

東山山頂

2001.04.07 東山山頂のブナ

東山山頂からの眺め 扇ノ山〜氷ノ山

東山山頂からの眺め くらます、三室山、後山、沖ノ山

東尾根

「糸白見」の標識

残雪

林道に出た所

林道からの降り口

下草のない森

作業道に出た所

林道分岐

今回のルート 赤線

2001.04.07 のルート