2014.04.20 第24回チャレンジ富士五湖

今年初めての書き込みです。もう4月も終わりですね〜。

今年は正月早々母が入院したのをきっかけに、父もショートステイに入所。仕事と親の世話に忙しく、呑気に走っている状況でなくなってきました。加えて、一昨年の左目に続き右目も網膜裂孔になったりして、今年はあまり良くないことが続いています。(厄払いに行った方が良いかな?)

ということで、練習量は半減し、笠岡も吉備路もエントリーしていましたが不参加。チャレンジ富士五湖も早くからエントリーしていて、どうするか迷いましたが、何も目的もなく過ごすのも寂しいのでこれは参加することにしました。

去年、白山白川郷の100kmマラソンに出ましたが、これは厳しい山岳コースということで16時間の制限時間でした(今年は15時間のようですが。)。今度は通常の制限時間である14時間の大会での完走をとチャレンジ富士五湖を選びました。エントリーした時は練習もしっかりやって時間的にも12時間台くらいではゴールしたいと思っていましたが、現状の練習量と体重増では完走も厳しいところ。さてどうなりますやら。

大会へ向けて前日の朝8時に岡山を出発。冬場に風邪を引かなかったのにこの期に及んで風邪を引いたのと、相変わらず高血圧で体調が悪く、「こんなので100km走れるの?」と思いながら移動する。車検でカーナビの地図を更新したので今回は新名神、新東名をデフォルトで案内してくれます。やはり新名神、新東名と通るのが楽で良いですね。天気は東に行くほど悪くなり御殿場に着く頃には霧雨となり予報通りのお天気に。明日もこのようなお天気のようです。会場の富士北麓公園には16時くらいに到着。車から降りると寒くでビックリ。まだ雪が残っている所もありました。去年のUTMFも夜中は相当寒かったけど、やはりこの辺りは岡山よりかなり寒いようです。街中はまだ桜が見頃なのも意外でした。

今回は行けるか判らなかったので宿は取っておらず、前日受付を済ませたら、晩御飯を食べて富士吉田の道の駅で車中泊。道の駅に着くと8〜9割程度車が停まっていてまたビックリ。服装を見ると同じランナーの人のよう。同じ考えの人も多いようです。夜中にトイレに行くと大阪から来た人が話しかけてきてくれ、同じ100km後スタートの部ということで健闘を誓い合います。

2時半に100kmの部駐車場の富士急ハイランド駐車場へ移動し、そこから送迎バスで会場の富士北麓公園へ。気温0度くらい、霧雨も降っているので無茶寒い。体育館の通路でガタガタ震えながら着替えます。あまりに寒いので長袖、長ズボンも考えましたが、走り出せば暑いので下は半パンとコンプレッションソックス、上は半袖シャツ、アームウォーマー、薄手ウィンドブレーカー、手袋にしました。荷物は500mlボトル、サプリメント類、ボルタレンスマホ、腕時計(エプソンSF−710)、お金と車のキーくらい。天気が悪いのでデジカメは持たないことにしました。靴はALTRAのオリンパス−Mにしました。当初、HOKAのBONDY3で走る予定でしたが、ロード用ということで厚底の割には固いので止めました。オリンパス−Mは今迄履いた靴の中で一番クッション性があります。靴底がつま先に向かって薄くなっているので足を回転させ易い感じも良いです。なによりALTRAの靴は指の部分が幅広に作ってあり指の部分が窮屈にならないのが良いですね。白山白川郷の時はナイキフリーで走って大きなマメが出来たので、この靴で100km走ってどうなるかも興味あるところです。

5時15分、坂本さんとハイタッチしてスタート。最初は景気よく下ります。下ると言うことは最後の最後に上るわけで・・・。下りでは気が付きませんでしたが平坦になると体がかなり重く下腹も少し痛い。風邪と寝不足が堪えます。風邪でも走り出してみると案外調子のよい時もありますが、今日はダメな日のようです。それでも走っているうちに調子が良くなることもあるのでそれに期待しながら走ります。キロ7分前後のペースに余裕があまりないので早々にリタイアしてしまいそうな感じ。でも100kmマラソンなので最低でもフルマラソンは超えないとね〜。エイドは全て止って水分と食べ物をしっかり補給します。でも、白山白川郷よりも2時間少ないのでエイドでのロスタイムを出来るだけ少なくするよう心がけます。

20Km程走ると少し楽になってきました。丁度中山湖を通過。昨年のUTMFでも通った所だったので、その時のことを思い出しました。福田医師に屈伸運動させられたよね〜。コースは道路規制などしていないので歩道を走り、信号も守らなくてはいけません。街中は歩道も狭く路面も良くないし、信号等で一定ペースで走れないので、体調が悪い時は結構ストレスに感じます。それでも40kmほど走り富士河口湖町の中心街まで戻ってきた頃にはキロ7分強の平均ペースまで戻しました。そして河口湖大橋を渡ります。ここが丁度フルマラソンくらいの距離だったかな?一番景色が良く富士山が見えたら最高だったんだけど・・・。橋を渡った所のエイドで少し休み、足も筋肉痛が出てきたのでボルタレンを思い切り塗って再スタート。湖畔の桜並木が綺麗でしたが、この辺りから疲れが出てきて徐々にペースダウン。自分でも歩幅が狭くなってきているのが判ります。キロ7分からキロ7分半、キロ8分へ。

50km過ぎの荷物を受け取れるエイドでは補給、着替え等で15分ほど休憩。40km辺りでは、「40kmを5時間だから80kmを10時間。あと4時間で20kmなら余裕が出来るな」なんて考えていましたが、ペースダウンとエイドでの休憩で余裕は全然無くなりました。エイドを出ると上り坂。西湖は一段高い場所にあるようです。焦る気持ちを抑えてここは歩いて上ります。西湖に出ると見覚えのある景色が広がります。西湖の周りは自転車のレースで十数年前に走っているので覚えていました。この時は2位入賞を果たせたので私にとっては良い思い出のある場所です。

西湖を過ぎ上り坂を暫し頑張ると、またUTMFでも走った道に出ました。UTMFではまだ序盤で余裕があったけど、今はもうかなりの疲労感です。確か本栖湖までずっと下り坂だったので、折り返して上るかと思うと気が重い。それよりも、歩道が狭く木の枝や蔓が出ていて走り難いうえに折り返して来たランナーとすれ違わなくてはいけないので思うように走れないのが辛い。この辺りはコース的にもう少し何とかならないのかと思う所でした。

精進湖を回り本栖湖まで来ると折り返しとなる70km地点のエイドに到着。既にスタートから9時間30分くらい経過。ここも荷物を受け取れるエイドですが、さらに余裕がなくなったので着替えはせず、入れておいたコーラを一気飲みし、ボルタレンを塗りまくって再スタート。帰りはずっと上り坂ですが、走ってみると案外走れそうなので走って上ります。しかし、精進湖の入口を過ぎ橋になってからは傾斜が少しきついので無理せず速足でカバー。それでも走っている人を抜いたりしたので、疲れたら無理せず速足の方が効率は良いようです。なお、精進湖の入口辺りで10時間経過し残り27km程。まったく余裕はなくなりました。最初の3時間を7km/hペース、最後上りが待っているので最後の1時間を6km/hの目標で考える。

西湖まで戻ると緩い上り、「自転車レースの時はこの緩い上りを上った後ゴール手前100m位から下りだったよな」なんて思い出しながら走ります。西湖辺りからは足の筋肉痛も強くなり、何時吊ってもおかしくない状況が続きます。兎に角一定ペースで余計なことをしないように心掛けて走ります。そんな折、ちょっと走っては歩くパターンを繰り返す人と抜かれたり抜いたりを繰り返します。人それぞれ走り方もあるし、ちょっと走っては歩くパターンもやってみようかとも思いますが、抜いた直後に歩き出すのは止めてもらいたいですね、特に終盤は。そういうのが何度も続いたのでちょっとイラッとしました。疲れているとちょっとペースを上げて抜くのも堪えるので、抜く手前で歩き出すか、抜いたらある程度距離が開くまで走って貰いたいですね。その辺りまで考えて自分は走りたいなと思います。

終盤のエイドでは椅子が用意されているのが何より嬉しかったですね。地面に腰を下ろす時に足が吊る可能性が高いので、椅子に座ってボルタレンを塗ってから再スタート出来るのが有難かった。次のエイドくらいまでの距離なら何とか薬が効いてくれます。逆に終盤に食べ物があまりなくハンガーノック気味になりそうでしたので、もう少し食べ物を置いて欲しかったです。

河口湖まで戻るとあと13kmくらい。残り2時間なのでなおもギリギリライン。河口湖を離れ中心街に戻ると緩い上り坂で信号待ちもあり少々焦ります。国道を横切り少し行った辺りで、あと1時間で6km強。いよいよ最後3kmほど続く上り坂に入ります。既に暗闇となった中、最大限の速足で頑張ります。ここに来てハンガーノック気味なので兎に角速足で頑張るしかありません。そして坂を上りきるとあと2km程。丁度最後のエイドがあり、おにぎりもあるとのこと。「今更おにぎりあってもね〜」と思いながら最後のエイドだけはパス。と言うか立ち止まっている時間的余裕は全くないのです。最後の2kmは下り、しかし、足が吊りそうなので下りでもペースが上げられないのがもどかしい。

あと5分くらいで会場の公園へ戻り、やっとゴール出来そうだと確信。競技場手前ではゴールしたランナーがハイタッチで出迎えてくれたのが嬉しかった。そこから直進してゴールと思ったら競技場へは少し回り込んで入るので、最後の最後でまた焦りました(^^;13時間56分37秒でゴール。白山白川郷よりも更にギリギリの完走となりました。ゴール後は椅子に座って暫し固まり、最終走者を迎える余力もありませんでしたが、後日リザルトを見ると私の後に16人も完走していたんですね。

体育館に戻って着替える頃には体も冷えて、着込んでも震えが来るくらいでしたので、やはりエネルギー不足になっていたようです。終盤もう少し食べれたら違っていたかもです。足の方は靴が良かったせいかまったくマメも出来ず足の裏は綺麗でした。筋肉痛の方もレース後ボルタレンを塗ったら結構治まりましたので、なかなかこの薬は効きますね。今後も長距離レースのお供になってくれそうです。バンテリンはかゆみが出て塗った後1か月ほど患うのですが、ボルタレンはかゆみが全く出ないので助かります。長距離レース用に買ったエプソンのSF−710ですが、14時間の使用で電池残量50%くらいでした(10%刻みの表示)ので、27〜28時間は持つかもしれません。距離は丁度101kmで誤差1kmでした。前半徐々に誤差が+方向に広がり50kmで1kmほど誤差が出ていたので、後半はその誤差をキープした感じでした。今回ペース表示は表示更新の度に結構ばらついたのであま参考に出来ませんでした。

最後に。走り始めた時は体調が悪く、かなり高い確率でリタイアになると思いましたが、粘りに粘って完走できたことが今回の収穫だったかな。でも、次回100kmマラソンを走る時はもう少し余裕でゴール出来るようにしたいものです。

エプソン SF−710の記録
 時間     13時間56分36秒
 距離     101.001km
 平均ペース  8分17秒
 消費カロリー 8797kcal
 平均心拍   141bpm
 平均歩幅   75cm
 総歩数    123260ステップ
 総標高差   2440m(※)
 (※)カシミールだと1500m程。実際はもっと標高差は少ないと思います。