1/23 千羽海岸トレイルランニングレース

表題のレースに参加して来たのでまたレポートなど。

準備編

・練習
昨年11月の氷ノ山が終わって直ぐにこのレースにエントリーしたので、レースに向けて
 緩い上りがもう少し走れるようになること
 疲れていても走れるようになること
をテーマに練習をする。
・体調管理
氷ノ山では風邪で思うような走りが出来なかったので、今回は体調管理に気を配る。練習も1週間前から休んで体力の回復に努めるが、殆ど休まず練習し疲れが思った以上に溜まっていたのか完全には回復せず。今までの経験で前日は軽く運動しておくと調子がよいことが多いが前日も休む。
・装備
レース用のザック、マーティン・ウィングを最近買ったので、それを使用。水分量はよくよく考えハイドレで1.2リットルにする。補食はザバス・ピットインを3本。その他は半袖のウィンドブレーカー、手袋、ニット帽、デジカメ、GPS、トレランポールなど。
・服装・靴
氷ノ山と変えたところは
下着(上)はノースフェイスのロングスリーブアルパインクルーを使用。今まで使った下着の中では汗を一番外へ逃がしてくれます。ただ、濡れると肌触りが冷たいので腕は下着の下に厚手のウォーマーを着用。
下はハーフパンツをロングに。階段の多いトレイルなので膝用サポーターを始めから着用。

当日編

 5時間ほど睡眠を取ってから2時半に岡山を出る。5時半に日和佐の道の駅に着くと結構な人。みんなトレランに出る人?と思ったらどうやら釣り客が殆どのよう。足摺岬に行く時も早朝からかなりの車が走っていて驚いたがこの辺りも釣り客が多いようだ。
 日和佐グランドに着いて40分程仮眠を取ってからスタート地点の竜宮公園へバス移動。受付を済ませて参加者名簿を見ながらゼッケンを付ける。今回は出走シールを貼ることになっていたが危うく貼り忘れるところだった。15分前からスタート地点に列ぶがかなり寒いのでウィントーブレーカーを着るが、それでもガタガタ震える。トレランポールをどうするか迷ったが始めから持って走ることにする。周りを見渡すとトレッキングポールを持っている人は数名程度で意外と少ない。階段の多い道なので特に後半はポールが威力を発揮するはずなのだが。出走者数は270名くらいとのこと。MCの方が面白く場を盛り上げてくれます。
 8時丁度にスタート。集団の中程でトレイルに突入。最初は混み合っているので前後のペースに合わせ進む。この状況ではポールもなかなか使えず手に持って走る。千羽富士辺りで見覚えのある姿に追い付く。氷ノ山で一緒にゴールした岸川さんでした。このレースにも参加されていたのね!少し話しながら併走する。NTT電波塔のピークまで来るとやっとばらけて走り易くなる。
 1時間13分程でエイドに到着。スポーツドリンクを1杯飲み、ウィンドブレーカーを脱いだら直ぐに再スタート。白沢の集落では地元の方が道に出て応援して頂いた。感謝。その白沢を過ぎ、再びトレイルに入るとこのコース最高点までの上り。人も疎らになりポールをしっかり使って登る。この辺りからは目の前に見えている人に追い付き、食らい付いていくことでペースを落とさず進むことを心がける(追い抜ける力と自信が無いだけとも言えますが)。最高点から右に折れ林道に出て復路との交差点で鏑木さんとすれ違う。出会った時に写真でもと思っていたが、あっという間でそんな時間は無かった、残念。林道は所々上りもあり、上りでスピードを落とさないようノルディックスキーのようにポールを使って走る。下りだけになってからはスピードアップし一気に降り新田の集落に出る。
 ここまで2時間14分、我ながら凄く良いペース。試走した時はレースでも6時間はかかると試算したが、このままの調子なら5時間も切れるかも、と取らぬ狸の皮算用をする。しかし、舗装路に出ると一気にペースが落ちる。ストライドが狭くなっているのが自分でも判る。林道で抜いた人にあっさり抜き返され、引き離される。だが、また林道に入ると形勢逆転、再び抜き返す。人それぞれ得意不得意があって面白い。同じくらいの実力の人とだと上りとトレイルの下りはアドバンテージが有りそう。体重は重いので決して上りに強いタイプでは無いのだが。林道の上りで少し後続を離し、前の4、5人の集団とシダを刈っただけの急勾配の上り道に入る。流石にこの上りで脹ら脛がパンパンになってきた。
 エイドには3時間16分で到着。スポーツドリンク2杯とバナナを貰って直ぐに再スタート。今日もデジカメは持って来ていたが今回は走りに徹することにしたので殆ど使わず仕舞い。エイドからは緩い上りが続くがまだ走れるのはここ2ヶ月の練習の成果だろうか。廃屋を過ぎてからは階段道のオンパレード。ますますポールの威力が発揮される。ポールが無かったら階段の上りがかなり苦しいものになっていただろう。NTT電波塔のピーク辺りを過ぎると後続も見えなくなったので、時折落ちてくるランナーを交わしつつ、目の前をペース良く走る人に食らい付いて行く。この辺りまで来るとどちらが先に音を上げるか大我慢大会のよう。最終的に引き離された人もあったが、これは無理かなと思う人何人かに我慢勝ちすることが出来たのは自信になった。千羽富士辺りまで戻って来る頃には脹ら脛、太ももの筋肉が悲鳴を上げそうだったが、小刻みなアップダウンは乳酸が溜まる前に上り下りが変わるので助かった。歩き方、走り方も時折変えて同じ筋肉をずっと使い続けないよう心がける。筋肉を疲れさせない走り方、歩き方はまだまだ研究の余地が有りそうだ。
 日和佐城の横を過ぎ、舗装路を一気に下り海岸に出る。ここまで4時間48分。海岸は向かい風がきつい。「路地を走るんじゃなかったの?」と心の中でつぶやく。あと500mと教えて貰った所で時計を見るとギリギリ5時間を切れそうだったが、500mよりかなり長い。天満宮の参道からラストスパートに入ったが、ゴール前でミスコースもあり、結局5時間を25秒オーバーしゴール。ここまで来たらギリギリでも4時間台でゴールしたかったのでちょっと悔しいゴールとなった。それでも当初は6時間はかかると思っていたので我ながら良い走りは出来たのではないかと思う。何よりここ2ヶ月の練習の成果が出たのが嬉しかった。
 ゴール後、表彰式まで2時間あったのでどうしようかと思ったが、参加することに。多くの人が帰ったようで特別賞を貰うはずだった人が誰一人残っていなかったのが可笑しかった。最後の完走者を迎え記念撮影をしてお開きとなった。

記録
 時間   5時間0分25秒
 総合順位 64位
 男子順位 62位

GPS、腕時計のデータ
 距離   GPS 35.3Km
      腕時計 37.68km
 上り合計 2212m
 下り合計 2188m
 平均心拍 150bpm
 エネルギー消費量 3254kcal
 平均速度 7.0km/h(GPSの距離で計算)

スタート風景

最終ランナーのゴール

薬王寺から望む日和佐の町 奥の山並みが千羽海岸トレイル

GPSトラックデータ

腕時計のデータ(心拍数、高度、速度)