11/26 三飛峠


グラベルe-bikeを買ってから、「今度は何処へ行こうか」と地図を眺めるのがまた楽しくなって来ました。雪も降ったりしたのであまり北へは行かず、吉備高原辺りでと地図を眺めていたら、三飛峠(みとびとうげ)と言う、ちょっとそそられる名前の峠を見つけました。調べてみると、昔は備前・備中・美作の三国国境だったそう。また、三飛峠を通る県道332号線はなかなかの県道、いや、険道でもあるようです。岡山の中心とも言える場所だし、誰も来ないような道を自転車で走るのも好きなので、行ってみることにしました。
車を何処にデポするか迷いましたが、有漢スポーツパークにしました。行ってみると丁度消防の放水訓練をやっていて停められないかと思いましたが、事情を説明して停めさせて頂きました。三飛峠へはどちらからアプローチするか迷いましたが、恩木ダムにも行ってみたかったので恩木ダムから三飛峠へ登ることにしました。
先ずは県道49号線を走りますが、平坦路かと思っていたら笹目峠という峠まで長い上りでひと汗かきました。県道66号線は何度か自転車で走っていますが恩木ダムは初めて。訪れる人もおらずひっそりとしていましたが、意外と紅葉が奇麗でした。ダム奥からは林道三飛線となり舗装路が続きますが、そろそろ三飛峠という所から未舗装になりました。未舗装区間は700m程度でしょうか。距離も短いしアシストを効かせて登ると直ぐでした。
三飛峠は切通しになっていて法面には石垣も残っており趣のある峠でした。道路脇には加茂川町恩木、落合町栗原、有漢町川関と三方向を示す標柱がありました。これは平成の大合併前のもので、今は吉備中央町、真庭市高梁市の境となっていて時の流れを感じますね。そんなことに思いを馳せていたら軽トラが2台落合方面からやって来てビックリ。岡山でも有数の険道と聞いていたので自分が峠にいる時にジャストなタイミングで車が来るとは思ってもいませんでした。昔マーフィーの法則なんて言葉が流行りましたが、今だと「あるある」でしょうか。
峠からはどうするか決めていませんでしたが、先ずは一旦北の落合栗原近くまで降り、Uターンして来た道を上り返し、再び三飛峠に戻ることにしました。降りて行くと手入れされた杉林に日差しが差し込んだりしてなかなか良い雰囲気。しかし、道幅は狭く軽四ならまだしも普通車はちょっときついくらい。離合出来る場所も殆どありません。おまけに道には杉の落ち葉が堆積していて、これが滑る滑る。一度リアが少し滑って焦りました。途中からは左側が崖になりガードレールも無いので凄く慎重に下りました。中盤に5段の九十九折があり、ここも1つの見所でした。
栗原の集落手前まで降り道が広くなった所でUターンし、再び三飛峠へ上り返し。急坂も多く、ふらついて崖に落ちないようほぼアシスト有りで登りました。三飛峠に戻り暫し休憩。評判に違わぬ険道でした。地元民以外でこんな道を通るのは険道好きのユーチューバーくらいでしょう(笑)カーナビ任せで知らずにこの道に迷い込んだら最悪ですね。対向車が来て片側が崖の所を延々バックで下がるなんてことを想像するだけで心拍が上がります。私も昔はジムニーに乗っていたので、こんな道も走ってましたが、歳を取ったせいか四輪で走ろうとは思わなくなりました。
三飛峠から今度は南に下ります。こちらは明るい雑木林の中で、道には落葉広葉樹の落ち葉が堆積。少し下った所で峠で出会った軽トラ2台が停まっていました。地元の方が堆肥にするのか落ち葉を集めていました。林業関係者かと思ってましたが違っていました。南側も道は狭く、離合出来る所も殆どありません。北側程ではないものの、こちらも片側は谷なので油断は出来ず、超スローで下ります。更に降りて行くと軽トラと遭遇。狭い道でも自転車ならすれ違えるものですが、ここは無理。停まって端に寄り通過して貰いました。この車は沢山の薪を荷台に積んでいましたが、何処へ行くのでしょう?
集落に出る手前、右手に道があるので、こちらへ入ります。地図では林道らしき道が延びているので行けるところまで行ってみます。しかし、舗装路を登っている途中でリアがパンク。家でチューブ交換を行い予行演習を行っていたので、時間はかかりましたが戸惑うことなくチューブ交換出来ました。上りが終わった所で未舗装となり少し走ると分岐に出ました。右に行けば三飛峠に戻り、左に行けば上遍照寺まで行けるのかも知れません。パンク修理で時間を取られたのもあり、上遍照寺方面へ行くには時間が無いので今回はここまでとし、三飛峠へ登ることにしました。ここもアシスト有りで登り、荒れた所以外は登れました。
三度三飛峠に着いたところで帰ることに。有漢スポーツパークに戻るも、まだ16時前。日没まで1時間あるし、バッテリーはまだ1本残っているので、権現山に登ることにしました。権現山には自転車で3回は登ったと思いますが、久しぶりに登ったので忘れていましたが急坂の連続で強力にアシストを得ても楽ではありませんでした。急坂が続いたので山頂に着いた時にはバッテリーを3目盛も消費していました。山頂からは北側半分の展望が良く、大山も微かに見えていました。暫し景色を楽しんでから有漢スポーツパークに戻りました。

また機会があれば、今回走れなかった所をカバーしたいと思います。


距離54km 獲得標高1350mといったところでした。

恩木ダム

恩木ダムの紅葉

林道三飛線起点

三飛峠に到着

三飛峠 丁度軽トラが通過

三飛峠

三飛峠の標柱

九十九折の道

栗原の集落まで降りる

三飛峠より南側の道 こちらは雑木林の中の道

三飛峠より南側の道 こちらも片側は谷 道には落ち葉も堆積

入鹿高下林道

林道からの眺め

権現山

権現山頂上からの眺め

微かに大山(中央)

アサヒ飲料の森

平成の大合併前の地図 岡山道がまだ建設予定