11/05 益田INAKAライド2023(BESV JG1)

100km信号がない「100ZERO」コースを走りたいと思い、今年はエントリー。エントリーした時はe-bikeを購入していなかったのでロードで走る予定でしたが、e-bikeを購入し気が変わりました。このところ体調も良くないし、ロードで普通に走っても面白くないと思い、e-bikeで走ることにしました。e-bikeで160km、出来ればバッテリー1本で走り切れるか、ということにチャレンジしても面白いかと。やっぱり何かテーマが欲しいですから。
益田に行くのは初めて。岡山から270km程、山陽道、尾乃道、中国道浜田道と大半が高速道路ですが、4時間近くかかって到着。前日受付を済ませて17時過ぎにはお宿にチェックイン。一昨日の悪い体調のままだと厳しいので出来るだけ寝て体調を整えることにします。(十年前は夜中移動して、そのまま寝ずにランニング大会に出たりしましたが、もうそんな事は出来ない歳になりました。)
朝4時半頃起き、6時前に指定駐車場に行き、準備して会場へ。出走サインはゼッケンのQRコードを読み込む方法になっていて、この辺りも進化してるのね。スタート地点に並んでいるとBESV JGR1.1で同じ160kmを走る方が来られたので、少し談笑。他にもヤマハグラベルe-bikeの方が一人とe-bikeで160kmを走るのは3人だけのようでした。120kmは未確認。
7時にスーパーうさぎグループからスタート、私はうさぎグループの最後尾辺りでスタート。話に聞いた通り、市街地は全て青信号にして止まること無く走らせてくれるようです。石見空港手前にアップダウンがあり本日初めてエコモードを使ってアシストし空港へ。滑走路を走れるというのもこのイベントの楽しみの1つだと思いますが、今年は走れないのがちょっと残念。空港では全員揃うのを待つためか暫し待機した後リスタート。リスタートした直後、浅田顕さんを発見。コース監修者というだけだと思ってましたが現地に足を運ばれてるんですね。
空港まではパレード走行でしたが、ここからはそれぞれのペースでの走行になります。海岸線に出ると追い風も手伝って軽く30km/hオーバー。重いe-bikeで付いて行くのはなかなかしんどい。普段はちょっと距離を置いて走るのですが、そうも言ってられず、前の人を風除けにピッタリくっついて何とか付いて行けれる感じでした。内陸に入ると徐々に上り基調になり、坂を登っていたら「e-bikeですか?」とサポートライダーの方に声をかけられました。激坂があるとバッテリーの消耗が激しいのでコース内の激坂区間を教えて貰うと、この先の30km辺りと、匹見峡を過ぎて、このコースの最高地点辺りがきつい上りとのこと。そんなに激坂は無さそうなので一安心。体調も一昨日のようなことはなく今のところ大丈夫そうなので、上り坂も出来るだけエコモードで登ることにしました。そんな中BESV JGRの人がロードの人達を一気に抜き去って登って行かれました。JGRはJG1の1.4倍位のバッテリー容量がありますが、「あの調子で登って160km走れるの?」と他人事ながら心配になりました。教えて頂いた通り30km手前辺りで急坂が続きますが、ここはエコモードで苦しくなった時だけ数秒スマートモードという方法でしのぎました。峠を越えると一気の下りで、下り切った所が最初のエイド(二条)でした。最初のエイドからそうめん、バナナ、せんべいが出たのでしっかりいただく。
ここから62km地点の横田のエイドまでは短いアップダウンが幾つかありましたが、エコモードで乗り切ったので、ここまででバッテリーの目盛りは1目盛り減っただけです。JGRの人がおられたのでバッテリー消費を聞いてみたら、丁度3目盛り減ったところだったようで、160kmは止めて120kmに変更しようかと言われていました。スマートモードで坂をあれだけガンガン登っていたらそうなるよね。この後この方を抜いた後、次以降のエイドでお見掛けすることがありませんでした。
横田のエイドからは匹見川沿いに50kmほどずっと上りが続きますが、50kmで600m程登るので、勾配的には平坦~1、2%の坂がずっと続く感じ。ここで気付いたのが1%程度の坂がロードに付いて行くのが一番厳しいシチュエーションだということ。1%程度の坂だとロードの場合24km/h以上のスピード域になるので、e-bikeはアシストが無く、かつ、e-bikeの重さが効いてきて、急に加速されたりすると離されて、また距離を縮めるのが一苦労でした。澄川レストのエイドからは激坂区間を教えてくれたサポートライダーの方とまた一緒になったので、匹見峡レストパークまでひたすら付いて行きました。殆ど24km/hオーバーだったので、しんどかったけどこれはこれでなかなか楽しかった。
匹見峡レストパークでは昼食。おにぎり2個、焼きそば、チキン、汁物、杏仁豆腐、梨となかなかのボリューム。ロングライドの大会にも結構参加しましたが、これだけのボリュームの食事が提供される大会はあまり記憶にないかも。十分時間をかけて食事をしましたが、スーパーうさぎグループが出発するのを更に待ってからの出発となりました。速い人達のグループだから、うさぎグループがエイドに着いた頃にはもう出発していて会うこともないのかと思ってましたが、追い越し時の事故を防止するために速いグループと遅いグループと分けているだけなのかな。エイドが混雑しないためにはもう少し早く出発させても良いのかなと思いました。
匹見峡レストパークを出発するとトンネル入口の手前を右折し表匹見峡へ。美しい渓谷でゆっくり見て回りたいところでした。表匹見峡が終わりトンネル区間の先に出ると、今コース最高地点である鍋ヶ峠トンネルまでだんだんと勾配が上がって行きます。途中で良いペースの女性ライダーに抜かれたので、エコモードで必死に付いて行きます(^^;スマートモードなら簡単に抜けますが、そんな野暮な事はしません。e-bikeでもある程度苦しさを共有したいので。何とかトンネルまで食らい付いて行けました。
トンネルを抜けると350m程一気のダウンヒル。前回のライドでも感じましたが、太いタイヤとディスクブレーキの効果は大きく、楽に、かつ、安心・安定して下れるので、長い下りも苦になりません。ライダーも自転車も重いので簡単に前に追いつくかと思いましたが、転がり抵抗が大きいのか、どっこいどっこいくらいでした。ロード同士だと私の方が追いつくことが多いのですが。126km地点の美都エイドからは120kmコースと160kmコースに分かれ、160kmコースは2018年のロード全日本選手権のコースとなった道を走ります。全日本選手権のコースになっただけあって短いアップダウンが幾つも続きます。最初の上りでバッテリー残量の目盛りが1つ減って残り2目盛り。続く幾つかのアップダウンでもう一目盛り減り、残り1目盛り。残り1目盛りになると直ぐにエコモード固定に落ちるので、最後の峠越えまで持つかと思いましたが、計ったかのように峠直前でエコモードに強制移行となりました。峠から下ったら益田市街地に入り、ゴールは直ぐでした。子供たちやスタッフが大声援で迎えてくれました。
「e-bikeで160km、出来ればバッテリー1本で走り切れるか」というミッションコンプリート。JG1のバッテリー容量は他メーカーの機種の半分くらいの容量ですが、ケチケチ作戦で行けば、それでも
160km走れました。その分楽ではありませんが、それでも坂を少し楽に登れる分、ロードよりは疲労度は少ない様に感じました。なお、ヤマハのe-bikeの人も無事完走されてました。

最後に、この益田INAKAライドで一番感じたのは、地元の人の応援が半端なく凄いこと。私も30歳代の頃から自転車のレースやロングライドイベント、マラソン大会、トレラン大会など数多く参加して来ましたが、160kmの全域、通る集落で誰かしら沿道に出て応援してくれる人がいるのは初めてでした。四万十川ウルトラマラソンもそれに近いものがありましたが、それ以上かも。自転車ロングライドイベントとか自転車が列をなして走るので、迷惑がられることも多々あったりするので、この応援には感動しました。スタッフ、ボランティアの方も多く参加され、大会を盛り上げて下さって、そのおもてなしにも感謝します。このイベントが地元に根付いたイベントになっているのを感じました。来年も参加したいし、同じコースをもう少しゆっくりじっくり走りたいのでソロライドでまた益田を訪れたいと思います。

 

スタート前

石見空港

匹見峡レストパーク

表匹見峡

スタート・ゴールのグラントワ

バッテリー1本で耐えました。

 

不整脈、今日は終盤にちょっとだけ出ただけでした。