小さな村のウルトラランナー

重見高好さんの本が出ていたので読んでみました。
重見さんをお見かけしたのは2013年の白山白川郷ウルトラマラソン。峠の三方岩駐車場から少し下った所で1位で登って来る重見さんとすれ違いました。1位の人が後ろを振り返りながら歩いて登って来たのが印象に残っています。「2位の人を引き離しているので追い付かれない程度に休んでいるのかな」と思っていましたが、本を読むとかなり疲れて走れなくなっていたんですね。レースで歩いたのは初めてだとか。
その時は重見さんのことを知りませんでしたが、後日NHKの「明日はどっちだ」で白山白川郷ウルトラマラソンのレースの様子を含め重見さんのことが紹介されたので、売木村という小さな村の専属ランナーという異色のランナーであることを知りました。
本を読むと、波瀾万丈の人生を送られてきた方なんですね。でも不遇な環境でも情熱をもって努力していれば、必ず見ている人がいて、人との出会いによって道が切開かれていくというのが嬉しいですね。24時間マラソンのゴール後「村の良いアピールになりました」の下りは泣けました。