大山地獄谷

 8/23は大山の地獄谷へ。以前歩いたのはかれこれ15年以上前だから、久しぶりも久しぶり、もう記憶も薄れている。沢歩きは苦手なので敬遠していたのだが、何年か前に買った沢靴(モンベルのサワーシューズ)を一度も試すことなく、ほったらかしていたので、一度くらいは使ってやろうと思い、久しぶりに歩いてみることにした。しかし、今年は長梅雨で安定したお天気の日がなかなか無かったので結局8月の終わりになってしまった。
 最近になく早起きして一向ヶ成を7時前には出発。地獄谷に降りた所で丁度1組のご夫婦に追い付く。沢靴を履き、そのご夫婦の後をちょっと離れて付いて行く。最初は慎重に歩いていたが、流石に沢靴、登山靴と比べると格段に滑らないので、直ぐに安心して1歩を踏み出せるようになる。こういうアイテム1つあるだけで沢歩きも楽しくなるものだと思う。半分くらい歩いた所でご夫婦が休憩されたので先行する。快晴の天気予報とは裏腹に雨がポツリポツリ降り出したのでペースアップして歩いていたら、危うく振子沢への入口を通り過ぎるところだった。以前歩いたときは大バテしていたのもあり、かなり距離があったように感じたが、沢靴の効果もあり、今回は「もう終わり」という感じだった。
 振子沢に入ると直ぐにここで亡くなった?方の碑があり、記憶が蘇る。振子沢は「暑くて虫が多かった」記憶しか残っていないが、今日は虫と茂った草木が鬱陶しいものの涼しくて助かる。踏み跡がしっかりあり、テープも付けられているのは記憶に無かった。次第に傾斜がきつくなり草地になると展望が開ける。見上げる象ヶ鼻辺りへ続く急斜面と青空の景色が良い。沢を離れた所で登山靴に履き替え、最後、象ヶ鼻までの上りを頑張る。
 象ヶ鼻に着くと吹き上がる風が涼しい。汗で濡れた服も直ぐに乾いてしまう。大休止した後、大休峠へ野田ヶ山ルートを下る。このルートも草木が茂って歩き難いが、下る分には楽だ。大休峠では水場で十分水分補給する。ここからは快適な道、ゆっくり歩いた分疲れもあまりないので走って下る。昔は遠く感じた道も走って下れば大山滝まであっという間だった。手前の大休口で地獄谷で出会ったご夫婦とまた会った。のんびりと地獄谷を往復されたようだ。
 16時前、一向ヶ成へ戻る。アイスクリームが旨い。

地獄谷から見上げる大山東

振子沢ではまだナンゴククガイソウが咲いていた

振子沢から見上げた景色

象ヶ鼻から烏ヶ山、蒜山を望む

三鈷峰と秋雲(親指ピークから)

GPSトラックデータ(紫色)