BRM521広島300km 徳山-竹田津

何年か前の同400kmブルベにエントリー出来なかった(申込期限を過ぎていた)ので今年は早々に申し込みました。行きたいと思っている角島を今年は通らないのがちょっと残念ですが、その代わりに秋吉台を通るし、ワンウェイのブルベも初めてで楽しみ。

昔は車中泊でも十分でしたが、寝ないと体調が途端に悪くなるお年頃になったのでホテルに宿泊。徳山港の直ぐ側のホテルサンルート徳山に泊ったのでギリギリまで寝ることが出来ました。5時前に隣の有料駐車場に移り準備して5時過ぎにフェリー乗り場へ。ブリーフィングを済ませ6時前に30名程度が一斉にスタート。1週間前から天気予報がコロコロ変わってやきもきしましたが、通り雨程度はあっても大丈夫そう。先ずは西へ平坦な道が続き、追い風基調もあって大集団で移動。速度は見てませんでしたが多分30km/h前後でずっと推移していたのでは。自分的にはもっとゆっくりが良かったけど、それ程足を使う程でもなかったのでフォトチェック1の手前、上りに入る所まで付かせて頂きました。

59kmのフォトチェック1は藤河内茶園展望台。山口県にもこんな広い茶畑があるんですね。展望が良く風が心地よし。雲も取れて暑くなる予感。次は秋吉台へ。ここからはばらけて一人旅。秋吉台近くになって県道を外れ山の中の林道レベルの道へ。急坂が続いて一気に汗が噴き出す。やっと緩くなったと思ったら秋吉台カルスト台地が前面に広がりました。広い道に出てちょっと上ったところが東展望台でした。86km地点。秋吉台は6、7年前?萩往還のランニング大会の帰りに寄って以来。この時はムラサキという花が見たくて遊歩道を歩き回ったけど、その後自転車を再開し、自転車でまたやって来るとは思ってもなかった。展望台からは長者ヶ森の駐車場まで500m位未舗装の道ですが、実は車両乗入れ禁止だったようで、駐車場でトレッキングに来ていた方?に思い切り注意されました。申し訳ない。改めて地図を見るとカルスト台地の中を貫く道は1本しかなく、遠回りでも北側に回り込むしか無さそうです。秋吉台から美祢へは少し上りはあるものの殆ど下り。気持ちよく下って117km地点PC1のコンビニへ。思い切りお腹が空いたのでしっかり昼食を採りました。

次の143km地点フォトチェック2ライダーハウスながと家までは2つの峠越え。最初の峠近くには元美祢サーキットだったマツダの自動車試験場がありました。こんな所にあったんですね。もう1つ峠を越えて下った所かライダーハウスながと家。秋吉台からここまでアップダウンはあるものの交通量の少ない田舎の道で走り易く気持ち良く走れました。東屋でコーラで水冷した後、前半最後の峠越えへ。宇賀上峠トンネルまでは5km程上り坂が続き、急坂は無いものの暑さが堪えました。トンネル内は涼しく、こんな日は逆にトンネルが嬉しい。トンネルからは一気に下って遠くに海が見えてきたら海岸に出て157km地点PC2のコンビニ到着。しっかり水分補給、アイスでクールダウンしてリスタート。ここからはR9だと思っていましたがR191でした。路側帯が殆ど無い、荒れた路面、交通量が多い、アップダウンもまあまあある、信号も多い、加えて気温が上がって多分30℃近く(朝の天気予報では22℃くらいて言っていたが)まで上昇、更に向かい風、下関まででかなり消耗したしストレスが溜まりました。NHKのグレートトラバースで田中陽希さんはずっと山陰の海岸線を鳥取まで歩かれていたけど怖かったんじゃないかな。私はこの30km程で嫌になりました。半分くらい過ぎたコンビニでクールダウンの休憩を1つ挟みました。

200km地点が関門海峡と勘違いしていたので190kmくらいでいきなり関門橋が現れたのでちょっと意表を突かれました。直ぐに人道トンネル入口。人道トンネルも何年か前に門司の方から歩いているので、ここをまた自転車で来るとは、です。前回は初夏の頃で、鍾乳洞のように涼しいのかと思っていたらトンネル内は蒸し暑く往復するだけで結構汗をかいたのを覚えています。徒歩は無料だけど自転車は20円必要というのは意外でした。と言うことは自動車のトンネルも今でも有料なんでしょうね。昔々、自動車のトンネルが有料で「九州に行くには国道でもお金が要るんだ」と思ったものです。トンネル内は自転車も原チャリも押し歩きなので700mをビンディングシューズで歩くのは結構時間がかかります。私が県境に着いた頃には同じエレベーターで降りたお兄さんは渡り切ってました。トンネルを出ると松本清張の小説でも有名な和布刈神社の横。写真を撮ろうと思ったらスマホの電源が落ち電源キーを押しても電源が入らなくなっていました。県境で記念撮影をしたばかりだったので何があったのか。20分ほどトンネル入口で電源キーの長押しや他のキーの長押しなどやってみましたがダメでした。旅先で通信環境を失う、思わず「まさかや~」と朝ドラのフレーズが口をついて出ました。今では公衆電話もあまり無いし、何かトラブルがあると連絡も調べ物も出来ないので結構ピンチ。幸いにもフォトチェックは全て通過しメールで送っていたので残り2つのPCに立ち寄りゴールすれば認定は得られますが、そりよりもトラブル無くゴールすることが第1になりました。

と言うことで、ここからはペースを落とし兎に角安全第一で走ることに。しかしこういう時には悪いことが続くもので、199km地点のPC3のコンビニが見つからない。ちょっと戻った所にあるセブンで店員さんに聞くともう少し下った(戻った)所のセブンがそうだと言うので戻っていると1人来られたのでPC3を通過したかどうか尋ねるとまだとのこと。事情を説明し、2人で更にもう1つ前のセブンまで戻ってみるが、こちらは道の反対側なので多分違う様。そうしているともう1人やって来られたので尋ねると私が左折した所よりもう少し先の交差点を左折しなければならなかったようです。どうもGPSデータが古かったようで。2人のお陰でPC3に辿り着けました、感謝。何時もは道迷いした場合、スマホにはチェックポイントの位置をgoogleマップに保存しているのでスマホにナビさせてルート復帰を図るのですが、その手が使えなくて、最悪、認定は諦めてゴールしようかとも思い始めたところでした。

最初に遭った方にスマホが使えなくなったことを説明し、一緒に走らせて貰うことに。結局PC3からゴールまでご一緒させて貰いました。改めてこの場を借りて感謝します。PC3からちょっと走ると偶然にも丁度間違って戻り始めた所に出ました。ここからは2人でルート確認しながら進みましたが、それでも2か所程ミスコースしそうでした。1ヶ所は最近通行止めになったようで、偶々地元の方がいて教えてくれました。何でも最近GIANTの自転車を買って乗り始められたそう。自転車仲間と運よく出会えて助かりました。ここは少し戻ってルート復帰。九州に入っても市街地が続き、信号によるストップ&ゴーの連続でなかなか先に進めません。行橋市辺りまではそんな感じでしたが、大分に近づくにつれ信号も少なくなり、夜になり交通量も減って、落ち着いて走れるようになりました。230km辺りでコンビニ休憩を1つ入れたので256km地点のPC4コンビニは小休止。あと30kmくらいでもう2人と合流したので、4人で走ることに。23時のフェリーには間に合いそうなので、丁度良い頃合いに着けるよう走りました。国東半島は30年位前ツールド国東で走ったことがありますが、その頃はレース志向だったので、ロングライドだけど同じ脚力ぐらいの人と先頭交代しながらちょっとでも早くゴールすることを目指していたなぁなんてことを思い出しました。半島に入ると短いアップダウンが幾つかあり、それを越えると竹田津港でした。

結局フェリーの1時間ほど前、22時45分にゴールでした。スマホの件があって以降、そのことが気になって楽しく走れなかったのがちょっと残念でした。既に多くの人がゴールされていて、私たちの後にも何人かゴールされたので、4人ほどを残して皆さん23時のフェリーに乗ったようです。今回はお尻と掌はそれ程痛みませんでしたが、前回の400kmに続き腕がかなり痛くなりました。今回は意識して下ハンを多用し、体重を腕で支える時間が長かったからかな?ゴール直後、胃は大丈夫でしたが、暫く経つと胃が痛くなり、フェリーの中では胃と腕の痛みで横になってはいましたが、あまり寝られず、到着するまでの2時間10分ずっと苦しんでました。何時もは客室の外に出て景色を眺めたりするのですが、そんな元気もなかった。

なお、スマホは壊れたわけではありませんでした。多分アプリのバグで暴走し電源落ちしたのではと思います。人道トンネルで写真撮影後、写真アプリを終了させなかったからかな?家に帰ってスマホの強制再起動の方法を調べ、やってみると問題なく再起動されました。私のスマホの場合、強制再起動は電源キーと音量(+)キーの同時長押しでした。早速紙に書いて、スマホの裏面に貼り付けました。今回の様なこともあるので強制再起動の方法は覚えておいた方が良いですよ!!あと本当に壊れることもあるのでどうするか?もう1個格安スマホを持つという手もありますが、やっぱり勿体ない。電話は使えませんが前に使っていたスマホWiFi環境があればネットは使えるので調べものは出来るので何とかなるかな。

去年の11月(今年の分の扱い)、AJ岡山で200kmは完走していて、ここ2か月で400km、300kmも完走。SR獲得まであとは600kmのみ。ここ2回の走行後の消耗度からすると厳しいものになりそうですが、ギリギリ完走を目指し、ペースを落とし計画的に休みながら走れば何とかなるかな。

 

人間魚雷回天

ブリーフィング

藤河内茶園

秋吉台

秋吉台

関門橋

人道トンネルの県境

ピンク色が今回走った軌跡