エプソン SF−710S

GARMIN FORERUNNER 610を使い始めて約2年。毎日の様に使ったので電池も6時間程度しか持たなくなり、また、誤動作(何時の間にかGPSがオンになっていて肝心な時に電池が減って使えない)や充電時の接触不良もあり買い換えを検討。そんな折、EPSONから1秒周期のデータ収集(SUUNTO AMBITの様に50時間測れても1分周期のアバウトな記録では収集する意味があまりないのです。)で30時間計測可能なモデルが出ると聞き、他に選択肢も無いのでこれに決定。発売前に予約しましたが、なかなか入荷せず、結局半月程遅れの12月初めに到着。それから1ヶ月弱使ってみました。

本体サイズ・重量
先ずは、大きさ。30時間計測出来ると言うことで、その分電池が大きくなってデカいかと思っていたらGARMIN FORERUNNER 610と同じくらい、少し厚みが薄い分小さく感じます。
重量も
GARMIN FORERUNNER 610 72g
SUUNTO AMBIT 78g
EPSON SF-710S 59g
と最軽量。GARMINとは13gの違いですが、案外違いを感じます。ただ質感は安っぽい感じは否めません。

ハートレートモニター
合わせてハートレートモニターも買いましたが、電池の蓋も私にとっては注目ポイント。SUNNTOは電池蓋が柔で外す時に力を掛けすぎると欠けたりしてダメにすることも何度か有りましたし、GARMINはネジ止めでドライバーが必要だったり、隙間から汗が進入したりでいまいちだと思っていました。EPSONはコインで回して外すタイプで作りも頑丈で汗の進入も無さそうで、タフに使っても壊れそうに無い感じはします。ハートレートモニターでの心拍の計測に関しては、SUNNTO、GARMIN同様、使い始めに異常に高い心拍を計測する症状はGARMIN程酷くはないですが出ます。ただ、落ち着いてからは正しい心拍を今のところ計測してくれています。

充電
SUNNTO T6やGARMIN FORERUNNER 610では接触不良で充電出来たり出来なかったりして、この辺りも不満点でしたが、EPSON SF-710Sはクレードルにはめ込むタイプなので接触不良や外れることも無いのが良いです。

ロードランでの使用(GARMIN FORERUNNER 610との比較)
平日走っている練習コース(ほぼフラットな舗装路)をGARMIN FORERUNNER 610とEPSON SF-710Sを両腕に付けて5回程走ってみました。まず測位までの時間ですが、偶に10秒程度で測位することもありますが、大体は40〜60秒くらいかかるようです。測位の早さについては若干GARMINの方に軍配が上がりそうです。次に距離とラップペース。距離の方は12〜15kmのランで50〜200m位の差が出ました。何れもEPSONの方が短く出ました。正確に距離が判る所を走っていないのでどちらが正確かは言えませんが。ラップペースについてはSUUNTO AMBITの様に表示更新の度に10秒や15秒ばらつくと使えないなと思っていましたが、GARMIN同様ばらつかないし、そのラップ終了後の結果表示と直前の表示が一致したので安心しました(一定ペースで走るとほぼGARMINと同じ値を示していました。)。ラップペースを信用して走れます。それから、歩数、ピッチ、ストライドがフットポッドを付けなくても計測出来るのは良いです。GARMINではフットポッドを腕時計がなかなか認識せず、走り出すまでに時間がかかることもしばしばだったので、それだけでも手間が無くなって良くなりました。歩数についてはスマホ歩数計も持って走ってみましたが、3つとも殆ど同じ値でした。標高差についてはほぼフラットなコースを走ったにもかかわらず100m以上の値となっていてGARMINの10m以下と大きく違っています。この辺りはプログラム改善の余地が有りそうです。不満点としては、ボタン誤操作防止の為のホールド機能がないこととバックライト。夜間走行が多いのでバックライトの常時点灯機能は欲しいですね。あと私にとってもっと重要なのはバックライトが明るすぎること。目に不安を抱えているので、この明るさは目に悪いです。時計を見た後残像が残って路面が見えなかったりして怖いので、是非ともバックライトの輝度調整が出来るようにして貰いたいです。

トレイルランでの使用(GARMIN FORERUNNER 610、SUUNTO AMBITとの比較)
3機種を腕に付け(笑)、八丈岩山周辺を10km程、2週連続出で歩いてみました。距離表示はGARMINEPSONはほぼ一致、SUUNTOだけ短く出る結果でした。総標高差は3者3様でどれがより正しい値かは判りません(高度計を内蔵しているSUUNTOが一番正確なのかも知れませんが)。EPSONは平坦コースで標高差がかなり大きく出たので、標高差のあるコースでも大きい値を示すかと思いましたが、そうでもなかったのは以外でした。ポイントポイントでの標高については山頂など標高の判る所でチェックしてみましたが、10m以内を示していて意外と正確でした。(SUUNTOはスタート前に標高を合わせていません)

加古川フルマラソンでの使用
前半の20km位までは20m前後の誤差で距離は合っていましたが、折り返してから徐々に誤差が広がって最終的には200m位多く計測されました。ラップペースは練習で使えそうだと判っていたので、ラップペースを見ながら安心して走ることが出来ました。

動作時間
実際に30時間計測出来るかはまだ試していません。また試したらレポートしたいと思います。なお、マニュアルにはハートレートモニターを使うと動作時間は26時間になるとありました。ちょっと欺された感はありますね〜。ハートレートモニターも使用しての動作時間も製品情報に載せて欲しかったです。ハートレートモニターも使う方は注意した下さい。

Neo Run
記録は他社同様ウェブ上で見る仕組みです。GARMINの様に上手くアップロード出来ないようなことは今のところ発生していません。表示内容としては必要最低限といった感じです。グラフ表示も同一グラフにもっと多くのデータが表示出来るとか、もう少しカスタマイズ出来ると良いですが。編集も距離など基本項目は変更出来ないようだし、インポートもGPXフォーマットにも対応してないようだし、今後のバージョンアップに期待したいです。あとスマホアプリもiphone版しか無いので、android版も出して貰いたいですね。

今のところそんなところでしょうか。まだまだ改善して貰いたい点はありますが、基本性能としては十分ではないかと思います。

左からSUUNTO AMBIT、EPSON SF-710S、GARMIN FORERUNNER 610

ロードランでの使用 2013/12/05
EPSON SF-710S

GARMIN FORERUNNER 610

ロードランでの使用 2013/12/13
EPSON SF-710S

GARMIN FORERUNNER 610

トレイルランでの使用 2013/12/08
EPSON SF-710S

GARMIN FORERUNNER 610

SUUNTO AMBIT

トレイルランでの使用 2013/12/15
EPSON SF-710S

GARMIN FORERUNNER 610

SUUNTO AMBIT