戸倉峠から三ノ丸

3/8は戸倉峠から三ノ丸へ。天気予報とは裏腹に戸倉峠に着くと小雪舞うお天気。別プランにしようかとも考えたが、三ノ丸に着く頃には晴れるだろうと登ることにする。背丈ほどあるトンネル脇の雪壁を登ると昨日のものと思われる踏み跡があった。スノーシューでも少し沈むのでこれは有り難く利用させて頂く。戸倉峠までは以前、落折に登った際に歩いているので、その時のことを思い出しながら歩く。戸倉峠から林道を少し歩き県境尾根に最も近づいた所で尾根に取り付く予定にしていたが踏み跡も同じルートを辿っていた。みんな考えることは同じようだ。県境尾根は鳥取県側が植林、兵庫県側が自然林となっていてひたすらその境を登るので間違うことは無さそうだ。1時間半ほど歩いたらやっと晴れ間がのぞくようになって期待させたが、一気に天気が回復、とは行かないようだ。行程の半分ほど歩いた所で下山してくるご夫婦と出会う。踏み跡の主はこの人達だった。昨日登り氷ノ山山頂小屋に泊まり降りてきたところだとか。上はホワイトアウト状態で方向を見失わないか心配になったそうだ。二人と別れて登っていくと所々巨木の残されている所がありなかなか良い。三ノ丸が近付くと木も疎らになりご夫婦の言われていたホワイトアウト状態となり、数m先の木しか見えなくなった。上も下も真っ白だと平衡感覚がおかしくなり時折ヨレヨレと転けそうになった。北西からの風が強く、風が吹き付ける所では1時間ほど前に歩いたであろうご夫婦の足跡もすっかりかき消されていた。帰りのことも考え風が吹き込まず踏み跡が残るよう県境より東側を歩く。GPSで時折位置確認しながら上へ上へ登っていくと見覚えのある休憩舎に着き、人が間近に立っていて驚いた。そこから僅かに登ると避難小屋と三ノ丸頂上の展望台に着く(3時間50分)。晴れていればドーンと氷ノ山が見えるのだが何も見えないのが残念だ。避難小屋の前で風を避け暫く待っていると何組もの登山者やスノーボーダーがスキー場方向から登ってきた。スキーのリフトを利用して登ってくる人は結構いるようだ。晴れていれば時間的に厳しくても氷ノ山まで行く予定だったが、このお天気で無理をするのは危ないので止め、もう暫くここで天気の回復を待ってみることにした。30分程待った頃やっと雲が途切れて南の雪原が見渡せたが、それもつかの間だった。それからは一向に天気は良くならず下山することにした。15時過ぎに駐車地まで戻ったが、戻った頃にはすっかり晴れ上がってしまう。「やっぱり明日にすれば良かったかな」と思いながら新戸倉トンネルを後にする。

ブナ巨木

樹氷

ホワイトアウト

スキー場への尾根

三ノ丸山頂

雪原