5/20 佐渡ロングライド210

佐渡は30年ぶりくらいかな、随分昔なので前回で記憶に残っていることと言えば、
 ・海の透明度が高く綺麗だったこと。
 ・北端辺り、カンゾウの花が一面に咲いていて綺麗だったこと。
 ・金採掘跡のマネキンが凄いリアルだったこと。
くらいでしょうか。自転車を再開し、島一周のサイクルイベントがあることを知り、再び訪れて記憶を辿ってみるのも面白いかと思い、行ってみることにしました。

【移動】
岡山を3時に出発。山陽道播但道中国道舞鶴道〜北陸道のルート(距離640km)、山陽道以外はガラガラ。2回のトイレ休憩のみで走り続け10時前に直江津港に到着。駐車場は港に有料駐車場(1時間50円)がありますが、普段夜は入出庫出来ないようなので、帰りの臨時便で夜帰って来た時にどうなのか管理人さんに聞くと「明日の臨時便の時はいます」とのことで一安心。(ちなみに近くにコインパーキングなどは全く無さそうでした。)駐車場を他に探す心配が無くなって安心したのも束の間、管理人さんが「今日船が出るかどうかまだ判らないよ」と教えてくれました。確かに時折かなりの強風が吹いていて気になってはいましたが・・・。切符売り場に行ってみると、1時間後くらいに発表しますとのことだったので、ちょっと仮眠を取った後、12時前に確認に行くと、まさかまさかの欠航。一瞬「THE END?」と思いましたが、新潟港に行けば最終16時のフェリーにまだ間に合うと教えて貰いました。選択の余地は無いので、早速必要な情報をスマホでかき集めた後、新潟港へ移動。もっと近いと思っていたら、上越から新潟まで120km強、いや〜新潟って広い!14時頃新潟港に着きましたが、当然駐車場も満車状態。グルグル廻って遠い所にやっと停められました。自転車とそれ以外の荷物を担いでフェリー乗り場まで、疲れました。切符売り場で往復の切符を新潟〜両津にして貰い、大会事務局にもシャトルバスのことで連絡。「空いていれば乗れるかも」の回答に「調整して何とかするのがあなたの仕事では」と言いたいところでした。佐渡へは18時半に到着。バスは5人だけで全然余裕で乗れました。合わせて翌日の帰りのバスも両津港行きへ変更して貰いました。ホテルへは20時に到着、直ぐに食事を済ませて欲しいと言われ、食事を採ってから部屋に行くと、同部屋の方々は既に御就寝でした(-_-;)風呂に入ってから22時前、寝床に滑り込む。
【当日】
2時間程ウトウトしただけで2時過ぎに起床。予定通り着いていれば前日受付と自転車のセッティングを済ませられていたのですが、出来ていないので、バスで会場入りしていては遅いので、会場まで歩くことに。服を着替え弁当を食べて2時45分にホテルを出発。見上げると雲はまだ多いものの雲間から星がたくさん輝いていました。こんな夜空を見るのも久しぶりだなぁ、なんてちょっと感動しつつ2.5km程を30分かけて歩き、会場入り。受付、バイクセッティング、荷物預け、トイレを済ませたら既に4時半を過ぎ、A2コースの後ろの方へ並びました。参加者3千人ほど、20人位が一定間隔でスタートして行くので5時20分頃やっとスタートとなりました。先ずは北側をぐるっと回ります。お天気はまだ雲が多いもののこれから晴れ上がりそうな感じ。ちょっと寒いのでウィンドブレーカーと冬用手袋着用。大会日だからなのか何時もと変わらないのか判りませんが北側は車も全然走っていないので気兼ねなく自転車で走れます。海岸線の奇岩や棚田の風景を見ていたら「こんな所あったなぁ」と記憶が蘇って来ました。要所要所で写真を撮りながら次に来るトレインに乗っては先に進みます。今回はサポートライダーの方が結構引っ張ってくれたのでピッタリ後ろに付いて楽をさせて貰いました_(_^_)_。北端近くまで来ると有名な?Z坂が現れました。NKHのチャリダーで紹介されて知りましたが、前回は車で通っただけなので全然記憶にありませんでした。この辺りで既に雲は取り払われ快晴、坂を登り切ると素晴らしい景色が広がっていました。そして更に進むと大野亀島、ここは前回一面にカンゾウの花が咲いていて綺麗だったことをよく覚えています。そのカンゾウの花、ポツポツと咲き始めていました。北端を過ぎてからはトレインに乗り淡々と走り、両津の弁当ステーションには9時50に到着。丁度100kmを越えて距離的にもほぼ中間点でした。20分程食事休憩を取り後半戦へ。今回は姫崎の先が通行止めで海岸線が通れないため直ぐに山越えの道に入ります。200m程登ったら一旦下り、再び四十八ヶ所越という400m程の峠まで登ります。お腹も満たされた後だし、100km程走って足も心肺も耐えられるようになって来たので、ここは頑張って登ってみました。汗垂らしながら峠まで登り切り「やれやれ」と思っていたら、下りに入る所、丁度私のところで通行止めとなってしまいました。狭い道を対向車が3台上がってきているのでその通過を待ちます。結局30分ほど待ってからの下山になり、汗冷えしました。下り道は狭く九十九折の道でゆっくり慎重に下ります。畑の中の九十九折の道、前方には海、素晴らしい景色が広がっていて、途中で止ってこの風景の中を走る自転車の集団を写真に収めたかったのですが、止ることも出来ず残念でした。再び海岸線の道に戻り、大集団のトレインに乗って走っていましたが、暫く走っていると海の向こうに残雪の山並みが見えて来ました。土地勘が無いので何処の山塊が見えているのか判りませんでしたが、帰って調べると妙高山火打山などの北信五岳の山並みとその右には北アルプスの山並みが見えていたと判りました。瀬戸内海でも海を挟むと岡山の海岸線から四国の奥の山並みが見えることはなかなかありませんが、間に日本海が70kmもの幅でありながら、100km以上先の山々が見えることはなかなか無いのではないでしょうか?前日の雨と強風で大気の中の塵が取り払われたのでしょう。フェリーの欠航などトラブルもありましたが、佐渡まで来た甲斐があったと思える一時でした。ここからはトレインを見送って、ちょっと走っては写真を撮りながら進んだので、その後は一人旅になってしまいました。フェリーで着くはずだった小木港を過ぎ、沢崎鼻の灯台を過ぎると意外と長い上り道、もうちょっとしたアップダウンしかないと思っていただけに余計に長く感じました。その峠を下ると最後のエイドの素浜に到着。何時ぞや鳥取の海岸で見たハマナスが咲いていて綺麗でした。他にも浜辺の植物がいろいろ見られそうです。エイドから更に2つ峠を越えるとスタートした海岸線が遠くに見えてきました。今回はサイコンに地図を入れて来なかったので現在地が判りませんが、もう10kmもないくらい。頑張っても25km/h前後しか出ないくらいの強い向かい風でしたが、最後くらいはと目一杯頑張って走り、予定したいた15時ジャストにゴールしました。フェリー欠航の時はどうなることかと思いましたが、終わってみれば快晴の中、佐渡の素晴らしい景色を堪能でき、十分楽しめたサイクリングとなりました。
【帰り】
予定では最終のバスに乗る予定でしたが、早い便に乗れたので、17時には両津港に到着。20kmも無いので自走で港まで移動している方もおられました。19時半のフェリーまでは時間があったので、買い物や食事に時間を当てることが出来ました。この旅で一番ゆっくり出来た時間でした。22時に新潟に戻り、帰り支度をしたら23時前、寝ずに帰る予定でしたが、流石に2日間まともに寝てないので睡魔には勝てず、途中3時間程仮眠を取り、12時間かかり11時自宅到着でした。
【雑感など】
・めんどくさがりなので、この大会に出るためにはいろいろこなすことが多くて大変かな。車で行って、ささっと走って帰るのが、自分には合っているような。次に佐渡を訪れるとしたら、花見のトレッキングかなぁ。
直江津からのフェリーはよく欠航になるようなので、新潟からフェリーに乗った方が無難なようです。その辺りも大会HPに載せていてくれていたら初めから新潟に行ったのですが。今回早く直江津に行っていたので対応できましたが、ギリギリに行っていたらアウトでした。


スタート風景

七浦海岸

毎年太鼓で応援してくれる有名なおばちゃんらしい。

サポートライダーに引っ張って貰いました。

入崎の夫婦岩?の前で。今回は20年前の自転車で走りました。

日本海らしい荒々しさ。

いざZ坂へ。

Z坂からの眺め

海に向かって

トンネルの先には

咲き始めたカンゾウの花

大野亀島

両津の弁当ステーション。奥の金北山にはまだ残雪が。

四十八ヶ所越を越えたら30分程通行止めに。

海の先に残雪の山々が。左側の山塊が妙高山火打山などの北信五岳、右側が北アルプス

鯉上りと一緒に

素浜の浜辺に咲いていたハマナス

ゴール