7/10 恐羅漢山、砥石郷山

5月末にトレイルレースで登った恐羅漢山。雨の中のレースであまり景色を楽しむ余裕もありませんでしたが、ブナの原生林が素晴らしかったのだけは強く印象に残りました。そのブナの森をもう一度ゆっくり歩いてみようと思い行ってみることにしました。
恐羅漢山はキレンゲショウマの自生地の1つでもあります。四国の剣山や筒上山で見たことはありますが、中国山地の山でも見たいという思いが以前からあり、まだ花の時期には早いですが、先ずは場所の確認も兼ねて行くことにしました。
その自生地、踏み跡とかあって、何となくそれと判るかと思ったら何もなし。適当な所から方向だけ定めて笹薮の中に入り滑り落ちそうな斜面を降りて行くと谷底にキレンゲショウマの大きな葉が確認出来ました。当然まだ花は咲いていないので、谷底まで降りるのは止めて引き返しましたが、僅かな距離ながら藪の急斜面の上り返しはなかなかにしんどく、雨で濡れた笹と汗でぐっしょり。おまけにゴミだらけ。かなりエネルギーを消耗しました。人が近付けないような所に咲くから魅力的なのでしょうが、「もっと見易い所に咲いて」って言いたいところでした。8月に行けるか判りませんが、今度は誰か道筋を付けてくれた跡を行きましょう(^^;
本題を片付けたら後はのんびり山歩き。楽しみにしていたブナ林は大木が多く深山幽谷の趣があって、ずっとここに居たいと思わせてくれました。登山道はレースでグチャグチャになって、その後どうなったのか気になっていましたが、雨で均され自然治癒したのか、レースの影響は感じられない感じで一安心(一番酷かった恐羅漢山と十方山からの下りは確認してませんが)。ただコースを示すマーキングテープが回収されず残っているものがあって、気が付いたものは回収させてもらいました。
山頂にには2、3組の登山者。「暑いし、こんなものかな」と思いながら下っていると午後1時を過ぎているのに5、6組の登山者が登って来てすれ違いました。思っていた以上に人気の山なんですね。夏焼峠まで降りたら、レースでは登れなかった砥石郷山へ。こちらは二次林なのでしょうか、雑木林が続きあまり見所は有りませんでしたが、山頂脇に湿地があってクサレダマが咲いていたのが印象に残りました。
花はあまり出合えませんでしたが、1つお初の花、フガクスズムシソウに出合えました。木のかなり高い所に着床していたので、この間のフウランのように一眼レフの出番でしたが、最近はコンデジしか山に持って行かないので、コンデジの光学+デジタルズーム(x17倍)で撮ってみました。もう少しじっくり見て回ればもっと近い所に咲いているものを見つけられたかも知れませんね、今度同じ時期に行くときは丹念に見て回りましょう。