5/12 石橋から扇ノ山

今年は見送ろうかと思っていましたが、天気予報が晴れに変わったので、今年も「残雪と新緑」の景色を見に扇ノ山へ行くことにした。昨年秋、氷ノ山トレイルレースの試走で青下からのコースを歩いたので、今回は石橋か海上から左馬殿道を歩く予定で行く。

9時過ぎに海上(うみがみ)の集落に着く。案内板は直ぐに見つかったが、登り口が何処なのか判らず行ったり来たり。迷っている時間は無いのでさっさと諦めて石橋の方から登ることにする。田中で右折し山に向かって上って行くと青下に向かう新道に出るが、その新道に出る手前に道標があった。そこから登っても良かったが、どうせ新道に出るのでそこから登ることにする。が、新道の何処に出るのか判らず、丁度田植えをされていた地元の方に尋ねると、手前の更に山の上へ上がる道の終点から山道が有ると教えていただいた。教えていただいた通りにその道に入ると直ぐに道標があったので車道終点まで車で行くのは止めてそこから歩くことにした。

結局歩き出しが10時を過ぎる。先ずは植林の中の道、歩く人など殆ど無いと思われるので荒れて歩き難い。程なく車道に出るので、車道を歩くとコンクリート舗装に変わって直ぐに車道終点となった。車道終点からは割合広い山道が尾根まで続いた。

尾根に出ると海上からの道と合流。海上側を見下ろすと直ぐ下に田圃や道路が見えているので思っていた以上に近いことが判った。ここからは左馬殿道を歩く。最初少し傾斜があったが直ぐに緩やかな道になる。知らなかったが海上へ水路が並行して付けられていた。地形の関係上、水路と分かれたりまた一緒になったりしながら進む。水音を聞きながら新緑の中を歩くのは心地よい。これで道に落ちた石や木の枝を取り除けば快適なトレイルになりそう。足下にはイワカガミやイカリソウ、季節を変えればいろんな山野草にも出会えそうだ。

688mピークを過ぎた所に道標があり、ここが田中・岸田集落へ降りられるようだ。なお、水路の管理用通路は一般者通行禁止となっているので要注意。その分岐から更に少し登ると右手に池があり、ここが水源のよう。道は更に緩やかに続き、青下からの登山道と合流する(綱付場)。前回は気付かなかったが、道標に上山(うえやま)高原の避難小屋の先の法谷頭という所に出る山道があることが記されていた。ただのっけから藪で何処が道なのか判らないので既に自然に戻っているのかも知れない。ここからは既に歩いたルート、明るい雑木林の中、気温が上がって暑いくらい。あともう少しで上山高原に出る辺りでは、山の中でゴソゴソと物音が。大きな網を持って昆虫採集をしているよう。大の大人が昆虫採集しているのをちょっと怪しく思うのは私だけかな?希少種は採らないでね。

のんびり歩いたので1時間半かかって上山高原に出る。ここも野焼きがされるようで周りの草原は野焼きされていた。ここからは2km程車道歩き。道路脇の法面が急な場所にはまだかなりの雪が残っている場所もあったが、車道周辺の森は緑も濃く眩しいくらい。

12時、登山道に入る。ここまでちょっと時間を掛けすぎたので少し早足で歩く。標高が上がるにつれ緑は薄くなる。GW中寒かったせいかブナの芽吹きはあまり進んでいないようだ。大ズッコ北斜面もやっと芽吹きが始まったといった感じ。それでいて残雪は少なく、期待通りの景色とはならなかった。それでもこの時期に一面雪が残る景色を見られるのは毎年の様に来ても感動がある。

13時に山頂に着く。面倒なので今日は小屋には入らず、補食だけ採って折り返す。畑ヶ平方面へ少し降りた辺りのブナ林が見事なので暫し写真撮影。畑ヶ平へ降りて左馬殿道を上山高原へ戻ることを考えていたが、雪が有ったり無かったりする状況だと時間がかかるので止めて来た道を戻ることにした。帰りは河合谷高原の登山口に降りて、湧き水をいただく。暑くて結構汗をかいたので潤う。

あとは田中・岸田集落への道と海上への道の踏査をして今日の目的終了である。先ずは田中・岸田集落への分岐点まで戻り、降り道を降りる。分岐から直ぐの所には小さな滝があり、そこからは植林の中の急な道を降りる。この道はあまり使われていないようで少し荒れていて歩く難い。薄暗い植林の中ヒトリシズカがひっそりと咲いていた。どんどん降りて行くと作業小屋があり、更に少し下ると青下への新道に出た。登山道は新道を挟んで更に続いているようだが、ここで引き返す。

再び左馬殿道に復帰し、石橋・海上分岐まで降り、今度は海上側へ降りてみる。尾根を少し下ると道標があり、左折し斜面を降りる。埋もれて判らなくなっているが、階段も付けられている。殆ど利用者は無い感じ。そして田圃脇まで降りると道が判らなくなった。あとは田圃の畦道を通れば降りられるで踏査はここまでとする。石橋の登り口へは17時半に着く。

余裕があればシワガラの滝も見たいと思っていたが、無理なのでこれはまた何時か機会があれば寄ってみようと思う。今回で青下、石橋、田中・岸田、海上のコースを歩いてみましたが、田中・岸田、海上のコースはあまり利用されていない感じだったので、青下か石橋からのコースが無難かと思われます。なお、石橋から扇ノ山山頂まで11km程でした。

案内板

GPSトラックデータ 水色

石橋の登り口

石橋、海上分岐

左馬殿道

水路の管理道と分かれる

田中・岸田分岐にある道標

綱付場の道標 藪好きな方は行ってみては

上山高原

ショウブ池

扇ノ山東斜面

大ズッコ北斜面

最初の一滴

田中・岸田コース 新道に出た所

海上コース 田圃に降りた所

サンインシロカネソウ