竹呂山

11/7は竹呂山へ。最近、後山周辺の山を何度か歩いたが、「宍粟50名山」の山頂標識がふと気になり、インターネットで調べる。竹呂山は三室山の尾根の1ピークとしか思っていなかったので、今まであまり興味を持っていなかったが、「宍粟50名山」にも入っており、無雪期にも登れる山のようなので登ってみることにした。夜から仕事なので手っ取り早く登れそうな八丈川沿いの林道終点から登る予定で行く。今回も上郡から北上。千種から波賀へ抜ける鳥ノ乢のトンネルが完成しており細いウネウネした峠道を通らなくてよくなっていた。氷ノ山方面へのアプローチが時間短縮出来そうだ。八丈川沿いの道に入り、りんご園を過ぎるとその先で通行止めになっていた。そこから歩いてもよかったが、そこから歩くくらいなら千種の方からカンカケ峠を目指す方が楽しそうなので、千種へ戻ることにした。
千種へ戻り、川井からカンカケ峠の道に入る。直ぐに民家が1軒有り、その先に鹿避けの柵があった。こちらも一応通行止めのようなので、柵の前のスペースに駐車し、そこから歩くことにした。道は柵の先から未舗装で前半は通行可能なくらいの道であったが、峠までの半分くらい歩いた所で4輪もオートバイも通行不能と思われるくらい大きく崩落している箇所が2箇所あった。林道には鹿の足跡と糞がたくさんあった。
峠へは1時間程で着く。峠手前に白い古い道標があったが、踏み跡はなかったので、峠の法面から適当に尾根に取り付く。最初は植林の中を進む。最初のピークを右に進むとブナ林が残っており名残の黄葉が綺麗だ。庭園の如く全く下草が無いのは鹿による食害のせいだろうか?表皮を食べられた木々も所々有る。下草が無く落ち葉の敷き詰められた林床は綺麗だが、それは本来の姿ではないのかも知れない。千種側はだいたいは尾根まで植林で波賀側は植林されているものの尾根近くはブナ林が残っているといった感じだろうか。972mピーク辺りも広範囲にブナ林が残っていて感じが良く、それに気を取られ思わず直進してしまったが、竹呂山は左であった。下草がないので何処でも歩け軌道修正も簡単だ。次のピークに着くと竹呂山の山頂が見え、植林されているのが判った。更に登るとテープがたくさん付けられている尾根分岐に着く。どうやら林道終点からのルートとここで合流するようだ。山頂へは最後植林との境の急斜面を登る。傾斜が緩くなると山頂であった。スタートから2時間10分程で着く。山頂の西側は植林だが東側は雑木の広い平坦面となっていて感じが良い。葉は落ちているが展望は良くない。
山頂には「宍粟50名山」のルートとして整備された?「竹呂谷コース」の標識があったので北へ降りてみる。鞍部まで降りるとそこにも標識があり、西側の谷へテープが続いていた。当初はカンカケ峠へ戻るつもりだったが、こちらを降りて周回する方が面白そうなので、竹呂谷コースを降りることにするが、まだ少し時間があるので、その前に三室山方面へもう少し歩いてみることにした。鞍部から少し登るとやっと笹が現れる。登るにつれ藪になって来るが、密に茂っておらず、枯死したものや枯死しそうなもある。尾根を少し外せば1198mピークへはそれ程労せず着いた。鹿の足音や鳴き声が近くで聞こえ、この辺りにも鹿がたくさんいるようだ。この辺りも近い将来、四国の中東山辺りのように笹が枯死し難なく歩けるようになるのではと思われる。1198mピークから先もそんなに苦労せず歩けそうだが、夜から仕事なので今日はここまでとし引き返すことにした。
鞍部まで戻り竹呂谷コースを降りる。植林の中、滑って転けそうなくらいの急斜面を降りると沢に出る。沢には降りず、沢の右側の斜面を少し進んでから、沢に降りる。沢に降りてからも右側を進むが、伐採地に出た所で沢を渡ると荒れた林道に出る。その荒れた林道を降りて程なく、広い駐車スペースのある竹呂山登山口に出た。ここからは整備し直されたのか、出来て新しい道だった。最後、分岐を右に取ると三室山の登山口手前に出る。そう言えば昨年残雪期に三室山に登った際にも竹呂山登山口の標柱もあったのかも知れないが記憶は定かでない。ピークハントだけならこちらのコースが手っ取り早いが面白味は無いのでカンカケ峠のコースがお薦めだと思う。
スタートから4時間20分で駐車地に戻る。
鹿避け柵

林道から望む後山

林道の崩落箇所

カンカケ峠

黄葉

ブナの倒木

竹呂山山頂を望む

大ブナ

竹呂山山頂(1)

竹呂山山頂(2)

やっと笹が現れる

1198mピーク付近

1198mピークから望む上ショウ台、三室山

竹呂谷コースの伐採地

竹呂谷コース登山口

麓の集落より竹呂山〜三室山を見上げる

GPSデータ(黄色が今回データ)